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韓国芸能人は「頭の良さ」もスゴい!? BTS(防弾少年団)など“TOEICアイドル”は誰だ?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
BTSのリーダーRM(中央)もTOEICで高得点を出した(写真:アフロ)

韓国TOEIC委員会が発表した世界各国の「TOEIC平均点数」が話題だ。1月16日の『中央日報』の記事によれば、韓国は47カ国中17位(676点)で、日本は39位(517点)だったという。

韓国では「ウリナラ(我が国)はTOEIC共和国だ」という声もあるほど、TOEICが就職・評価用で多く活用されている。2013年には受験者が207万人で、世界で最もTOEICを受ける国となっており、日本よりもTOEIC熱が高いため平均点も高いのかもしれない。

そんな韓国だけに飲みの席や雑談などでもTOEICの点数が話題に上がるのだが、メディアでは高得点を出したことのある芸能人にも注目が集まる。いわば“TOEICアイドル”たちだ。

TOEIC満点!? 2PMやBTSにも

“TOEICアイドル”として最も有名なのは、2PMオク・テギョンだろう。

彼は以前、ツイッターを通じてTOEIC満点(990点)の成績表を公開したことがある。アメリカ在住経験を持つだけに英語能力が高いわけだが、満点ということで大きな話題になった。

現在は兵役を務めるテギョンだが、今年5月には除隊予定だ。

そのテギョンと同じく現在は兵役中で、3月には除隊予定のイム・シワンも、2015年のファンミーティングでTOEICの点数が820点であることを明かしたことがある。

(参考記事:2019年に兵役終了する韓流スターまとめ。トップ俳優に人気アイドルも!!

イム・シワンと言えば、ドラマ『ミセン(未生)』の主演俳優としても有名だ。

『ミセン(未生)』は2016年7月にHey!Say!JUMPの中島裕翔が主役を務めて日本でもリメイクされている。ドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員』がそれだ。

(参考記事:【2019年版】韓国でリメイクされた日本のドラマを一挙紹介。えっ、あのドラマまで!?

『未生』はもともとはウェブトゥーンを原作とし、韓国では2014年にドラマ化され大きなシドロームを巻き起こしたが、イム・シワンはその『ミセン』の撮影をしながら試験の準備をしていたというのだから、その秀才ぶりがわかるだろう。

女性アイドルも高得点!!

女性アイドルにも、TOEIC高得点者はいる。EXIDのハニだ。

ハニは以前JTBCのバラエティ番組に出演した際、「高校3年生のとき、2カ月勉強してTOEIC900点だったことがある」と話していた。

また別の番組では、「問題に重複して出てくる単語を把握すれば、全部読む必要がなく、時間を大きく短縮できる」と、TOEIC高得点の秘訣を明かしたりして話題となった。

韓国は日本以上の“超学歴社会”といわれているが、その影響は芸能界にも広がっており、高学歴はステータスになる。

韓国を代表する美人女優キム・テヒは、デビューから3年余りでトップスターに仲間入りを果たしたが、そんな彼女を「ソウル大学出身というステータスが彼女に“一流”というイメージを与えた」と分析するメディアもあったほどだ。

TOEICで高得点をあげたアイドルたちも、同じ文脈でステータスを得ているともいえるだろう。

BTSのリーダーは聡明で超優秀

ただ、韓国の“TOEICアイドル”たちは身に着けた英語力をしっかり生かしている。

例えば先日の「第28回ソウル・ミュージックアワード」で2年連続の大賞に輝き、2019年に入っても絶好調のBTS(防弾少年団)のリーダーを務めるRMだ。

(参考記事:BTSの舞台裏を激写!! 独占写真で見る「ソウル・ミュージックアワード」

なんでも彼は15歳で初めて受けたTOEICで850点の高得点を叩き出したという。

韓国のテレビ番組『名簿公開』によると、RMは英語、中国語、日本語を駆使し、IQ148を記録したとのこと。高校1年生のときに受けた模試で上位1%の成績をおさめるなど、かなり聡明だ。

昨年9月に韓国人歌手として初めて国連総会行事場で演説していたが、その際も流暢な英語が話題になった。アイドル業やアーティスト業以外でも十分に活躍できそうだが、そういった知力も備えていることが彼の魅力でもあるのだろう。

いずれにしても、アイドルや芸能人にもTOEICハイスコアラーたちが多い韓国。見た目やセンス、パフォーマンスだけではなく、「頭の良さ」も評価基準になる日もそう遠くはないかもしれない。今後も“TOEICアイドル”たちが登場しそうだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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