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三連休にかけて関東~九州で断続的に雨…梅雨明けはいつ?気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
12日9時の予想天気図(気象庁HPより)。前線が南下し低気圧が太平洋側を進む。

12日は梅雨前線が南下して九州~東海・関東にかかり、前線上の低気圧が進むにつれて激しい雨の範囲も東へ移っていきそうです。

このさき海の日を含む三連休にかけて、沖縄と北日本以外では広く雨が降ったりやんだりするところが多くなりそうですが、週明けには晴れマークが並ぶ地域も。梅雨明けは近いのでしょうか。

朝までは西日本、その後は東日本で激しい雨に

12日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
12日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

12日は朝にかけて九州や四国、近畿などでバケツをひっくり返したような激しい雨になるところが多いでしょう。
九州・四国・中国はここ数日の降水量が200ミリを超えてきているところがあり、実際に12日未明には愛媛県内で土砂崩れが発生しています。雨がいったんやんだり弱まったあとも「キキクル」で状況を確認してください。
さらにこのあとは東海、そして午後は関東でも本降りの雨になりそうです。

12日夕方までの予想降水量(気象庁HPより)。最新の情報は必ず気象庁HPで確認を。
12日夕方までの予想降水量(気象庁HPより)。最新の情報は必ず気象庁HPで確認を。

12日夕方までに予想される雨の量は、九州で150ミリ、近畿で120ミリとなっていて、九州では熊本と鹿児島、近畿では和歌山を中心に雨の量が多くなりそうです。和歌山は熱中症警戒アラートも発表されているため、雨の情報も確認しつつ暑さ対策もしっかりしましょう。

週明けは晴れマーク!だけど「信頼度C」

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

このさき13日(土)~15日(月・祝)の三連休にかけては九州から関東で雨が降ったりやんだりするところが多いでしょう。ずっと降り続くわけではなく、やんでいる時間がかなり長い地域もあるため、空模様の変化に気をつけながら安全におでかけを楽しんでください。
ただ、九州の北部4県に関しては警報級の大雨になるおそれがあると気象庁が情報を出しているので、連休中も最新の情報を取りましょう。

連休が明けると各地で晴れマークが並び、まさに梅雨明け!という見た目ですが、よく見ると関東や東海、近畿などは予報の信頼度が一番低い「C」つまり「予報が変わりやすいですよ」というマークになっています。
今のところ梅雨前線の活動が弱まって梅雨明けとなりそうな見通しではありますが、そろそろ南の海上で台風が発生しやすい時期に入っていて、台風の影響で再び大雨になるおそれも。
気象庁HPでは常に信頼度(A・B・C)とともに週間予報をチェックすることができるので、ぜひ天気マークだけでなく信頼度も見てみてください。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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