片づけの現場でプロが必ず目にする「なかなか手放せないもの」4選
整理収納アドバイザーの田中ゆみこです。季節の変わり目、暮らしの節目を機にモノの持ち方を見直す方も多いかと思います。そんな方におすすめなのが「捨て活」ですが、なかなか手放せないモノもありますよね。今回は片づけのプロが現場で見た「わかってはいるけどなかなか手放せないモノ」を4つご紹介します。
1.いただきものの食器
引き出物や引越し祝いでいただくことが多い食器。気に入る食器であればよいのですが、趣味や好みが違うことありませんか?片づけの現場でよく聞かせていただくお困りごとが「引き出物はなかなか捨てられないのよね…」という内容です。特に名前が入っていると、手放せないとのこと。その中でも、よく目にする光景が、「好みではないけどいただきものだから…」という理由で、手の届きにくい場所に箱のまま棚の奥深くにしまいこんでいる食器類です。
使わずに手放すことに抵抗があるのであれば、一度使ってみてはいかがでしょうか?使ってみた結果、暮らしに合わない、使いにくい場合は潔く手放しましょう。未使用品はリサイクルショップ、使用感の少ないモノはフリマで手放すと罪悪感も少なくなりますよ。
2.「いつか、まだ着るかも…」と手放せない洋服
季節柄、秋の衣替えを進めている方も多いのではないでしょうか?その際に心がけていただきたいことが、「今シーズン着なかった洋服はどうする?」という問いかけです。「やせたら着れるかもしれない…。」「今年着なかったから、来年は着よう…」と洋服をいつまでもとっておくのはよくある光景です。片づけの現場で、あふれんばかりの洋服が収納スペースにびっしり収納されているクローゼットをたくさん見てきました。
年齢も重ねると似合う服も好みも変わってきます。夏物から秋・冬物への衣替えが、衣類の断捨離のチャンスです。「今は着ていないもの」「くたびれた洋服」は潔く手放して、今の自分にあう洋服だけを残してくださいね。
3.子どもの思い出の品
作業の現場で「子どもはどんどん成長しているのに、子どものものはいつまでもそのままになってしまっていますね…」と気づかれるママがたくさんいます。また、ご年配の方のご自宅では、すでに独立されたお子さんの賞状、スポーツで活躍した時のトロフィーなどがそのまま納戸に収納されているケースも多く見られます。
子どもの思い出の品はなかなか手放しにくいものではあります。ただ、園の連絡帳や子どものお便り、ランドセル、工作品や絵など子どもの思い出の品を全て残していると膨大な量になり、子どもが大人になってから見直すと労力も時間もかかります。
親も子も歳を重ねる前に、大切な思い出の品はボックスに収める、手放しても良いものは潔く処分することをおすすめします。
4.思い出の写真
思い出の品を整理をしようと収納している箱をひっくり返して思い出にふけってしまうこと、ありませんか?
思い出の品や写真はなかなか手放すことができません。思い入れがたくさんある分、感情もふくらんでくるので手放せなくて当然です。そうはいっても、そのままにしておくと、いつまでも状況は変わりません。
いったんできることとして、収納グッズの大きさや個数を決めて、箱の外側に「旅行の写真」「学生時代の写真」などラベリングをして、せめて中に何が入っているかわかるようにしませんか?なかなか手放すことができないものは、どうやったらそのモノを忘れずに、大切に残しておけるのか?ということに目を向けることも大切です。
まとめ
断捨離をして少しでもモノが減ると、空間だけではなく気持ちもスッキリしてきます。季節の変わり目、暮らしの節目は、モノを手放すチャンスです。皆さまの暮らしの参考になれば嬉しいです。