今年最強サイクロン インド東部に上陸
ベンガル湾で今年最強のサイクロン(国際名:バーダー)が、12日(月)インド東部に上陸しました。タミル・ナードゥ州やアーンドラ・プラデーシュ州では16,000人が避難したものの、これまでのところ4人が死亡したと伝えられています。
サイクロン・バーダー
パキスタンの言葉で、「赤いバラ」を意味する「Vardah(バーダー)」は、現地時間12日午後、インド東部チェンナイ付近に上陸しました。上陸時の勢力は「強い台風」に相当する「Very Severe Cyclonic Storm」で、最大瞬間風速は約40メートルでした。
チェンナイでは24時間のうちに、今月の月間降水量を超える230ミリの雨が降りました。また強風のため、多くの便が欠航、家々も損壊し、広範囲で停電も起きている模様です。
今度の動きと懸念
サイクロンは勢力を弱めながらも、14日(水)にかけてインドを横断する見込みです。米、バナナ、パパイヤや果実などといった農産物に被害が出る恐れがあります。
インドのサイクロンシーズン
インドのサイクロンのシーズンは、主にモンスーンの始まる前の4月から6月、そしてモンスーンの終わる10月から12月です。2014年10月には、サイクロンHudhudの直撃により、東部で数十名が死亡、また1999年にはサイクロンにより、同じく東部で一万人以上が死亡しています。
