【京都市上京区】西陣織の街、信長や秀吉も泊まった歴史ロマン溢れる寺々で紅葉が綺麗! まるごと美術館も
本能寺の変の後、京の都に入った豊臣秀吉は、大仏の建設、政庁や聚楽第の建設、街路の整備などなど京の街の大改造に着手します。都を守る防波堤として、西と南の端は御土居を建設し、北と東は寺町や寺の内通りに、法華の寺を中心に集め、法力で守ろうとしたのです。
そんな歴史ロマン満載の妙顕寺や妙覚寺の境内や庭園で2021年11月26日、紅葉が見ごろを迎えています。昼夜の特別拝観が12月5日まで(日)まで行われています。
妙顕寺は、京の都に建立された、釈尊(釈迦)の真意の教えが説かれた法華経典を学ぶ最初の法華道場です。戦国時代には東西は西洞院から油小路、南北は御池から二条にわたる大規模な敷地をもち、本能寺の変後は豊臣秀吉が京都の宿所としていたことで知られます。
京都所司代前田玄以が作事を務めた妙顕寺城への改造の際に寺の内通りの現在地に移転しました。尾形光琳といった著名な芸術家と縁が深い庭園も魅力です。
かつて、織田信長や室町幕府13代将軍足利義輝、伊達政宗などが定宿として利用し、千利休が茶会を開いた寺「妙覚寺」。戦国時代は妙顕寺と同様に大規模な敷地をもっていました。国宝「洛中洛外図屏風」にもその広大な建物が描かれています。
本能寺の変の際、信長の嫡男・織田信忠が宿泊していたのもこの寺です。変の際、信忠は直ぐ近くの誠仁親王が住む二条御新造に移徒し、明智光秀の軍勢によって、その短い生涯を終えました。その後、天正11年(1583)に秀吉の洛中整理命により西陣織の街でもある寺の内通り近辺の現在地へ移転しました。
特別拝観の期間中、妙蓮寺のパフォーマンス展覧会も加わって、妙覚寺、妙顕寺で恒例となった京都、西陣・上京区の寺社仏閣の特別拝観と合同で行う展覧会「まるごと美術館」も開催されていて、寺宝に加えアート作品や伝統工芸品の展示、ライトアップなどが楽しめます。
ぜひ足を運んでみてください。寒さが増してきましたからあったかい格好で、マスク着用でお願いします。