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【京都市西京区】中村雅俊さんを案内したおもてなしドライバーと巡るこの秋の紅葉穴場とおかんのよもぎ団子

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

いよいよ京都は紅葉シーズンに突入かと思いきや、日本気象協会が2024年10月30日に発表した「2024年紅葉・黄葉見頃予想(第3回)」(外部リンク)によると、「全国的に見頃が記録的に遅い年となりそうです」ということで、京都は平年より11日遅い12月16日ごろだと予測されています。

2023年西山山麓勝持寺
2023年西山山麓勝持寺

さて、いずれにしても紅葉シーズンは大変な混雑が予想されますが、オーバーツーリズムとは無縁な、まだまだ穴場と言えるのが西山山麓です。BS朝日放送の番組で「西山を案内してもらうのならこの人」と俳優の中村雅俊さんも絶賛した日髙順子さんのおもてなしタクシーに乗せてもらって、10月26日に西山山麓を訪れました。

西山の名物タクシーの乗車にモデルの西山ガールことpanyaharruさんもテンション上げ上げでした。

シーズンには境内一面が素晴らしい紅葉で包まれるという正法寺には、珍しい三面千手観音像がありました。日髙さんによると、頭の上の化仏の他に顔が三面あり、その三面はそれぞれ現在、過去、未来までも私たちのことを優しい眼差しで見てくださっているのだそう。

さらに、「鳥獣の石庭」と呼ばれるまるで鳥獣戯画のような庭園をじっくり案内していただきました。京都の街並みから遠く、音羽山、千頭岳、稲荷山、醍醐山などの東山連峰を望む絶景にまさに息をのみ、しばし時を忘れて見入ってしまいました。

続いて正法寺の目の前にある、今、大河ドラマで話題の紫式部の氏神様で、式部も中宮彰子や藤原道長らとともに行幸したという大原野神社へ。紅葉が色づくと奈良の春日大社の猿沢の池を模したという鯉沢の池の周辺が特に美しく映えるのだとか。

その池の絶景を見ながら一服できるのが、境内で30年続く「春日乃茶屋」です。店主の久井二三重さんが日髙さんと大の仲良しとの事で、事前に連絡して、とびっきりのよもぎ団子とよもぎ茶を用意してくださっていました。さすがおもてなしタクシーです。

大原野産の自家製よもぎがたっぷり練りこまれ、昔近所で配られた麻の葉模様をつけた「よもぎ団子」は、ほど良い加減のもちもち感の生地から、塩の効いたほんのり甘い小倉あんがあふれ出してくるほんとに味も形も昔のまんまの懐かしい味で、めちゃ美味なんです。

久井さんは、「最近は親戚が寄るということも少なくなっている家庭が多いので、伝統の味を守り続けているのだ」といいます。隣接した手打ち蕎麦屋「そば切り こごろ」は、久井さんの御子息夫婦で経営されていて、辛味大根蕎麦や自家製にしん蕎麦など、いずれも蕎麦の実を自家製粉した魅力的なメニューが満載の人気店です。

続いて、大山崎町に廻って、天王山周辺の山崎聖天や宝鏡寺、離宮八幡宮を案内していただきました。みなさんもおもてなしタクシーに乗って西山山麓をめぐってみてはいかがでしょうか。

真言宗 東寺派 別格本山 正法寺(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1102

075-331-0105

大原野神社(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1152 075-331-0014

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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