HSPは出やすい!?自律神経失調症の「症状」について
こんにちは、精神科医しょうです。
私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
自律神経失調症は疲れやストレスを感じた時になりやすいと考えられています。
特にHSP気質を持つ方は、その気質が引き金となり自律神経失調症だと診断されるケースも少なくありません。
「こんなことくらいで…」「みんな自分よりも頑張っているのだから…」などと考えず、心身が不調をきたしていると感じる場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
今回はHSPが自律神経失調症を患った時の対処法と、医療機関を受診するポイントについて考えてみたいと思います。
HSPに表れやすい!?症状とは?
HSPが自律神経失調症を患った際に特に訴えやすい症状について考えてみたいと思います。
自律神経失調症の症状は多岐に渡り、程度も個人差があるため一概には言えませんが、訴えが比較的多いものをいくつかまとめてみました。
・頭痛
頭痛持ちの人は、頭痛が来る頻度やタイミングについて熟知している方も多いのではないでしょうか。
頭痛による悩みはどちらかというと、男性よりも女性に多い傾向があり、発症の原因が分からないこともありますが、ホルモンバランスが乱れた時や疲労やストレスを感じた時に頭痛を起こすという方も多く見られます。
もし、頭痛によって日常生活に支障をきたしている場合には、医師に相談の上、薬を処方してもらうなど適切な治療を受けるようにしてくださいね。
・慢性的な疲労
高いストレス状況が続くと、体に疲労が溜まりやすくなります。
しっかりと休息しているのに、体がだるくて重い、心がリフレッシュしないなど感じるようであれば、自律神経の乱れが関係しているかもしれません。
HSPは気分転換が苦手な方も多いため、イヤな気持ちを引きずっていないか?オフの時に仕事の事ばかり考えていないか?を思い返してみましょう。
改善点が見当たるかもしれません。
・慢性的な筋肉のこり
いつも緊張していたり、同じ姿勢で長時間にわたる仕事をしていたりすると、血行が悪くなり体が硬くなってしまいます。
慢性的な肩こりや腰痛はもしかしたら、運動不足だけに限らず日々の精神面のあり方に原因があるのかもしれません。
気持ちを引き締めて仕事をすることは、とても大切ですがHSP気質を持つ方はあまり気を張り過ぎず、少し肩の力を抜いて取り組むくらいでも良いのではないでしょうか。
その方が、心に余裕ができ良いパフォーマンスにつながるかもしれません。
・睡眠不足
「疲れているのに眠れない」「早めに就寝したはずなのに、起きられない」などの症状は、自律神経の乱れが影響している可能性があります。
特にHSPの場合は、さまざまなことに反応しやすい傾向があるため、些細なことでも心身に刺激を受けると、自律神経の働きに影響を及ぼし、症状が表れやすい傾向があるかもしれません。
就寝前には、体の負担になることや脳が覚醒するようなことを避け、リラックスを心がけましょう。
それでも、睡眠に関する不調が続くようであれば、一度医療機関を受診してみることをオススメします。
先述した通り、症状には個人差があります。
人によって体の免疫が落ちている所や弱い部分に症状が表れるといったこともあるため、何らかの不具合が表れた時は、体を休めた方が良いのだということを念頭に入れましょう。
HSPが自律神経失調症を疑った時に医療機関を受診するポイントとは?
もし、自身の症状から自律神経失調症を疑った場合は、何科を受診すれば良いのでしょうか?
おそらく、大抵の方は風邪を引いた時は内科や耳鼻科、歯に痛みを感じる場合は歯科、胃が痛い時は消化器内科という具合にその時々の症状に合わせて専門の病院やクリニックを選択されているかと思います。
自律神経失調症も同様に、自身の症状に合わせて医療機関を受診されることをオススメします。
もしかかりつけ医がいるようであれば、まずは相談してみることで、必要に応じてより専門的な医師への紹介を受けることもできます。
受診する際のポイントとしては、「いつから」「どこが」「どんな具合に」「なぜ」を意識して伝えるようにしてくださいね。
もちろん、医師からまずは「今日はどうされましたか?」とお尋ねをさせていただきますので、質問に分かる範囲で適切に答えるようにしてくださいね。
正確に伝ええられるか自信がない場合は、紙に書いて医師に渡すようにしても大丈夫ですよ。
まとめ
HSPに限らず自律神経失調症になると、さまざまな症状が同時に表れることがあります。
そのような時は、自分がつらいと感じている症状の緩和を優先し、専門の外来を受診するようにしましょう。
放置していると、ますます症状が悪化し、思わぬ病の引き金になる可能性もあるため、慢性的な疲労を感じている場合や気分の落ち込みが続いている場合には、ためらわずに、医療機関を受診するようにしましょう。
また、自身の気質や日頃の行動が自律神経の乱れに影響を与えていないか?今一度、物事のとらえ方や認識の仕方を見直してみましょう。
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