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創業71年の久留米ラーメンを代表する名店で呼び戻しスープの発祥店〈2つの定番ラーメンを食べくらべ〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

昭和28年(1953年)の創業で久留米ラーメンを代表する老舗の名店は、伝説の「呼び戻しスープの発祥店」でもある「久留米大砲ラーメン」。本店のある福岡県久留米市を中心に、久留米市内に4店舗、福岡県うきは市、同小郡市に各1店舗、福岡市内に2店舗、大分県に2店舗、佐賀県に1店舗の合計11店舗(直営・フランチャイズを含む)で運営されている。

継ぎ足され続ける呼び戻しの豚骨スープ

創業以来、釜を空にすることなく継ぎ足され続けてきた伝説の「呼び戻しスープ」の発祥店としても有名な「久留米大砲ラーメン」。そのスープがコク深い旨みを生み出し濃厚でまろやかな絶妙な口当たりの一杯に仕上げられている。今回は、福岡県内屈指の繁華街「天神」に隣接なる、福岡市中央区今泉にある〈久留米大砲ラーメン天神今泉店〉へ訪問。呼び戻しスープの昔と今の「2つの定番ラーメン」を同時に味わってみた。

2つの定番メニュー「昔ラーメン」と「ラーメン」

ちょっと早めの10時30分に開店する〈久留米大砲ラーメン天神今泉店〉。そのほんの30分早い営業開始時間が何気にありがたかったりする。この日、訪れた時刻は11時半過ぎで、11時開店の人気店だと間違いなく混雑必至の時間帯。到着時は行列などの並びが無いことを確認し、店内すぐのタッチパネル式の券売機前へ進む。

ラーメンメニューの中から最下段に位置する、前々からずっと気になっていた、2つの定番ラーメンメニュー「昔ラーメン」「ラーメン」をミニサイズで同時に味わえる「食べくらべセット」を迷うことなく発券し、スタッフの方に食券を手渡す。その時の店内の様子は、満席ではないものの早い時間からご旅行で訪れているお客さんが多く、とても賑わっていた。だけど開店1時間ほどが経っているためか、食べ終わっている方も多く、ちょうど入れ替わりで、先客が帰ったばかりのカウンター席へ案内していただき、余裕で座ることができた。

2つの定番は「こってり系」と「まろやか系」

待つことしばし。トレーに乗せられた2つの定番ラーメンが配膳させる。左が「こってり系」の呼び戻しスープの「昔ラーメン」。右が「まろやか系」の呼び戻しスープの「ラーメン」になる。

屋台の懐かしい味を再現した「昔ラーメン」

まずは屋台時代の懐かしい復刻ラーメンで、こってり系の「昔ラーメン」からいただく。自家製のラードが醸し出す昔懐かしいこってりとしたトロミのある豚骨スープ。その上にはバラ肉のチャーシューとネギのほか、久留米ラーメンらしいメンマと昔風のカリカリ(豚脂の揚げ玉)が入った一品。

食べ進めていくうちに、メンマやカリカリ、チャーシューが段々と、呼び戻しの豚骨スープに馴染んできて、イニシエな雰囲気を醸成。とても懐かしい味わいへと変化していく一杯。

定番の「ラーメン」は呼び戻しスープの基本

途中「大砲ラーメン」のベーシックな一杯の「ラーメン」も同時にいただく。創業以来継ぎ足され続けているスープは臭みをほとんど感じず濃厚さの中にも、まろやかでやわらかいスープの口当たりで、思わずゴクゴクと飲んでしまうほど。

とても洗練された豚骨ラーメンの印象で「昔ラーメン」よりも、さらに「好きかも」と思わせる、満足度の高い一杯だった。

大砲の歴史を食べくらべる「食べくらべセット」

どちらも大変美味しくいただけた「食べくらべセット」。今まで「大砲」を未食の方やご旅行やご出張で訪れた方に特におすすめしたいセットメニュー。ただし麺の量は2杯で通常の1杯分の量になるので2種類のスープに対してはちょっと物足りないかもしれない。そんな時は「替玉」を注文して調整するか、予めセットメニューを忘れずに注文することもおすすめしたい。(※食べくらべセットは、お一人様専用のメニューで複数名での注文はNGです)

〈久留米大砲ラーメン天神今泉店〉は、福岡市中央区「天神エリア」のメインストリート「渡辺通り」と、天神と今泉の境目を通る「国体道路」が交差する「渡辺通4丁目交差点」のすぐそばにあります。国体道路を挟んだ反対側に「警固神社」があるという立地なので、ほぼ天神の中心に位置しています。ぜひ、天神近くに立ち寄られた際はご訪問ください。

久留米大砲ラーメン天神今泉店

住所  :福岡県福岡市中央区今泉1丁目23-8[地図
営業時間:10時30分〜22時00分
店休日 :元日
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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