Yahoo!ニュース

服部慎一郎五段、記録3部門トップ! 徳田拳士四段、年間最高勝率ペース! 藤井聡太竜王、勝率8割台!

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 藤井聡太竜王(20)は今年度も勝ちまくっています。

 竜王戦七番勝負第1局で挑戦者の広瀬章人八段に敗れ、一時的に勝率8割は割り込みました。しかしその後は連勝。今年度成績21勝5敗(勝率0.808)で、再び勝率8割台に乗せています。

 藤井竜王は今後も棋王戦本戦トーナメント、竜王戦七番勝負、日本シリーズ、A級順位戦と重要対局が目白押しです。

 今年度デビューの徳田拳士四段(24歳)。これまで発表されていた記録上では20連勝に到達していました。しかし最近、8月23日の銀河戦予選で村田智弘七段に敗れていたという結果が発表され、連勝記録も修正されました。(9連勝→1敗→11連勝)

 ただし現在も24勝3敗(勝率0.889)で年間最高勝率ペースを維持しています。

 徳田四段は11月4日、朝日杯二次予選でA級棋士の斎藤慎太郎八段と対戦します。相手も次第に厳しくなってきますが、どこまで高勝率をキープできるか注目です。

 服部慎一郎五段(23歳)は今年度34勝10敗(勝率0.773、15連勝達成)。対局数、勝数、連勝の3部門でトップに立っています。

 服部五段は新人王戦で決勝三番勝負を制し、優勝を飾りました。

 服部五段は現在、王将戦リーグも戦っています。すでに挑戦の可能性はなくなっていますが、残留できれば大健闘といえるでしょう。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

松本博文の最近の記事