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片づけはきちんとしなくて大丈夫!片づけに必要なのは「きちんと」より「心地よさ」

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

「きちんと片づけられるようになりたい」「きちんと片づけていてすごいですね」と言われることがあります。

実は片づけにおいて「きちんと」は必須の要素ではありません。片づけをする上で大切なのは、どれだけきちんとしているかではなく、自分にとって心地よい空間を作れているかどうかです。

「片づけ」というと、棚の中が整っていたり、床にモノが散らばっていなかったりきちんとすることをイメージするかもしれません。しかし、片づけの本質はその先にあります。

自分がリラックスできて自然とくつろげる空間が整うことで、家が「ただモノが置いてある場所」から「自分が心から安らげる場所」に変わっていくのです。

結果的に心に余裕が生まれ次の行動に移るためのエネルギーが湧いてきます。だから目指すのはいわゆるきちんとした完璧な整頓ではなく、心がほっとできる場所を作ること。片づけのゴールは自分にとって心地よい生活空間を整えることにあるのです。

片づけのゴールは「未来の自分にふさわしい空間」を意識すること

目の前の散らかったモノをただ片づけるのではなく、片づけを通じて未来の自分を意識して片づけるとはどういうことでしょうか?

たとえば、どんな暮らしを理想とするのか、どんな働き方をしたいのか?どんな自分でいたいのか。そのビジョンを心に描きながら、片づけに取り組むことで、今とは違う新しい空間が生まれてきます。

すると、ただ「片づける」のではなく、未来の自分にふさわしくないモノを排除し、ふさわしいモノを選び抜いて、今の生活をアップデートするような感覚が芽生えてきます。



実際に「未来の自分」を意識して片づけると、モノを選ぶ基準が変わります。「これは私にとって本当に必要だろうか?」と自問しながら、心地よい空間にふさわしいものを手元に残していく。このプロセスが、理想の暮らしや理想の自分へと近づくための一歩一歩を支えます。

片づけを通じて、自分にとって本当に価値のあるモノだけが残り、それが「未来の自分にふさわしい空間」を形作っていくのです。

片づけが生み出す「夢を叶える力」

また、片づけの効果は単に部屋が片づくことだけではありません。「夢を叶える力」を生み出すこともあります。なぜなら、心地よい空間を作り上げることで、自然と心の中に余裕が生まれ、心の余裕が次の挑戦へとつながるからです。



たとえば、片づけによって視界がクリアになり、頭の中もすっきりすることで、「次にこれをやってみたい」「本当にやりたかったことに挑戦してみよう」という気持ちが自然に湧いてきます。

また片づけが進むと、自分の時間の使い方も整ってくるので、新しい挑戦や学びに費やす時間も増え、結果として夢や目標に向かって着実に前進していけるのです。

私も「片づけ」で頭の中がスッキリし、やりたいことが明確になり、チャレンジを続けてくることができました。

これまでのお客様も、片づけを続けたら部屋が片づくのはもちろんですが、ムダな時間が減り、今まで家族中心から少しずつ自分の時間を取ることができるようになり、自分の仕事での目標を叶えた人たちも多くいます。



片づけは、未来の自分に向かって歩み出すための小さな一歩です。その積み重ねがやがて「夢を叶える力」に変わっていくのです。

これは決して大げさではなく、片づけを通じて生まれた心の余裕や行動力が、実際に夢や目標を現実にしてくれます。

だから「きちんと」片づけようとせず、自分の未来を選び、未来を作るための心地よい空間作りだと思って行動することがあなたの夢をサポートする一歩となります。


小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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