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【プロ野球名球会】ONと江夏、野茂に清原 工藤“投手”は熱投……「思い出」「夢」福岡で蘇った!

田尻耕太郎スポーツライター

時空を超えた夢の試合

トルネード投法は健在! 120キロ台後半マーク、フォークも投げた
トルネード投法は健在! 120キロ台後半マーク、フォークも投げた

1月11日、初開催された「名球会ベースボールフェスティバル」。

午前中は名球会メンバーとソフトボール日本代表メンバーによる野球・ソフトボール教室が開催され、午後は「野球・ソフトボール対決」「ホームラン競争」のアトラクションに続き、セ・リーグとパ・リーグに分かれての対抗戦が行われた。

名球会パ 000205 7

名球会セ 100211 5

※特別ルール

名球会フェスティバル 参加メンバー一覧

<バッテリー>

【パ】山田、工藤、野茂、東尾、中村――和田、小笠原

【セ】北別府、山本昌、高津、江夏、佐々木、山本昌――古田、谷繁

<本塁打>

【パ】和田、小笠原

ONが始球式で対決

両軍スタメン
両軍スタメン

【戦評】

始球式は、マウンドに王貞治、打席に長嶋茂雄。夢の「ON対決」(結果はショート方向へのゴロ)で幕を開けた名球会セ・パオールスター。

まず見せ場は1回裏。パ先発の山田久志が一、三塁とランナーを背負い、対するはセの4番王貞治。1971年の日本シリーズでサヨナラ本塁打決着となった時と、同じ走者シチュエーション。「何とか抑えたかった」という山田の気迫が勝り、見事空振り三振に仕留めて45年越しのリベンジに成功した。

しかし、続く衣笠祥雄が先制タイムリーを放ち、まずはセが1点を先行した。

最終回に和田、小笠原の劇的ホームランでパが勝利

工藤公康投手は2イニングの熱投!
工藤公康投手は2イニングの熱投!

4回表、パの和田一浩が佐々木主浩から左翼線2点打を放って試合をひっくり返したが、その裏にラミレスの犠飛と立浪和義のタイムリーですかさずセが再逆転に成功。

5回裏にはセが駒田徳広の二塁打で追加点を挙げた。

しかし、このままでは終わらない。最終6回表にドラマがあった。

がっくり山本昌。走者は勝ち越し得点の稲葉
がっくり山本昌。走者は勝ち越し得点の稲葉

セは山本昌広が再登板するが、異例のマウンドが影響したのか大誤算。昨年までのチームメイトで後輩の和田に同点2ラン、さらに小笠原道大が勝ち越しの2ランを放ち今度はパがリード。さらに小久保裕紀のタイムリーで一挙5点のビッグイニングを作った。

6回裏のセは、パ抑えの東尾修を攻め立てて衣笠の押し出し四球で1点を返すも反撃はここまでだった。

<打撃成績>

【パ】打 安 点

(8)福本  1 0 0

H  稲葉  3 2 0

(3)有藤  1 0 0

32 小笠原  3 1 2

(7)土井  1 0 0

78  松井  0 0 0

H  王   1 1 0

8  松井  2 0 0

(D)張本  1 0 0

HD  清原  2 2 0

(5)小久保 4 2 1

(9)新井  1 0 0

9 秋山  3 1 0

(6)中村 3 0 0

(2)7和田 3 2 4

(4)山崎 0 0 0

4  井口 3 1 0

【セ】打 安 点

(9)柴田  1 1 0

R9 前田  2 0 0

H  山本  0 0 0

R  岩瀬  0 0 0

(4)高木  0 0 0

4  立浪  3 2 1

(8)山本浩 1 1 0

R8 金本  2 0 0

8  高津  0 0 0

H  古田  1 0 0

(D)王   1 0 0

HD 若松  2 1 0

RD 金本  1 1 0

(5)衣笠  1 1 1

5 石井   1 1 0

H 衣笠   0 0 1

(3)松原  1 0 0

3 駒田   3 1 1

(6)野村  1 0 0

6  宮本  2 0 0

(2)古田  1 1 0

2  谷繁  2 1 0

(7)ラミレス 1 0 1

<投手成績>

【パ】回  安 三 球 失

山田 1  3 1 0 1

工藤 2  1 2 2 0

野茂 2  5 2 0 3

東尾 2/3 2 1 1 0

中村 1/3 0 0 0 0

【セ】回 安 三 球 失

北別府  1 0 2 0 0

山本昌  1 0 1 0 0

高津   1 1 0 0 0

江夏  0/3 1 0 0 0

佐々木  1 3 1 0 2

岩瀬   1 2 1 0 0

山本昌  1 5 0 1 5

主な「レジェンド対決」

1裏 山田vs王  空振り三振

4表 江夏vs王  右翼線安打

4表 佐々木vs清原 中前安打

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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