食器洗いが楽になる「ウエス」の無駄のない作り方
三度の飯より掃除が好き!掃除研究家のおそうじペコです
今回はウエス(ぼろ布とも言います)のお話です。
◆食器洗いの前に是非ウエス習慣
ウエスとはぼろ布のこと
「ウエス」は英語でぼろ布を表す「waste cloth(ウエイストクロス)」由来の言葉で、汚れをぬぐいとる古布全般のことです。工場などで機械油を拭き取るために使用する雑巾サイズのものから家庭で拭き掃除に使うものまで色々ありますが、今回はキッチンの洗い物に使うミニサイズのウエスについてご紹介します。
キッチンの油汚れは環境と排水口にも悪いのだ
油を使った調理器具やソースやドレッシングがべっとりついた食器など、これから洗い物をしなくては‥と思うとウンザリしますよね。お湯で洗い流せば排水口が汚れるし、直接洗うとスポンジが汚れてしまいます。
そんな時はあらかじめミニサイズのウエスで汚れをぬぐい取ります。ひと拭きするだけでギトギトした油汚れがなくなるので簡単に食器洗いをすることができます。
生活排水の4割はキッチンから出ているそうです。環境の事を考えると、油汚れをそのまま排水口に流すのは極力控えたいものです。洗い物を簡単にするだけでなく、排水口の汚れや環境の点からもキッチンでのウエス習慣を是非おすすめします。
◆時短でサクっと大量生産する方法
キッチン用ウエスには衣類がおすすめ
油汚れ用のウエスにおすすめなのは、コットン素材の着古した衣類です。油や水を吸い取りやすく一枚で大量に作ることができ、タオルに比べ細かく切っても糸くずが出にくいからです。今回はハイネックのコットン長ティーシャツを使ってミニサイズのウエスの作り方をご紹介します
まずはパーツごとに切り分け
①細かい繊維が出るので掃除しやすい広いテーブルの上で衣類を広げます。前身ごろ、袖、首、とパーツごとに大きく切り分けていきます。
②ボタンやタグなど邪魔になる小物がついていれば切り取っておきます。
③切り分けたパーツは真ん中で切って開きます。
この時点では雑巾サイズのウエスになります。トイレ掃除や外回り掃除などに使うのに便利なサイズ感なので掃除に利用してもオッケーです。
二つ折り折りにしてから切るのがミソ
④切り取った雑巾サイズのパーツを二つ折りにします。
⑤さらにタテに切り短冊状にしていきます。
⑥短冊状のものを数枚重ねて(切りにくかったら1枚で)5センチ四方のミニサイズに切っていきます。
二つ折りにしたものを重ねて切れば、効率よく一度の裁断で数枚作ることができるのです。
◆作る前に用意すべし、便利な小物
指が痛くなる前に手袋
布切りはさみは大きく、何度も切っていると指が痛くなります。軍手やお掃除手袋などをあらかじめ手にはめてから使うと痛くなりにくいです。
糸くず対策とストック用の袋
細かい繊維や糸くずがテーブルや自分に付着するので、粘着クリーナーやガムテープを用意しておくと後片付けが楽です。また、切ったウエスをストックするのに便利なのが大型の洗濯用ネットです。チャックが閉じるのでしっかり大量に保管することができます。メッシュの目地が細かく繊維や糸くずがこぼれないタイプが特におすすめです。
ワンアクションで取り出せる袋
私はシンク下のドアに野菜ストック用袋を下げて使う分だけウエスを入れています。広口サイズなので取り出しやすく、「ドアを開け→取り出す」のワンアクションで使うことができます。使いたい時にサっと取り出せる場所にセットしておくのがウエス習慣をつけるポイントです。
◆ウエスがあればギトギト汚れも怖くないのだ
余計な油汚れがでないのでシンクや排水口の防汚効果もあり、食器も一度拭き取るだけでつるっとサッパリします。酷く汚れた食器の山もウエスさえあればひるむことはありません。一度大量生産してしまえば洗い物が楽になります。是非ウエスを作ってキッチンの洗い物の悩みを解決してください。