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【川西市】ワクワクしないと続かない! 私サイズのSDGsで暮らしをもっと楽しもう〜コンポスト初挑戦〜

こだまあきこライター(川西市・猪名川町)

衣食住をキーワードに、”終着点のない暮らし”を目指す社会実験プロジェクト「Tsugu.」は、地域社会に貢献するエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社ならびに、サステナブルな事業を展開する株式会社 地球Laboと協働。2022年、ここ川西市に「フードロスゼロチャレンジデイズ」を誕生させました。

「フードロスゼロチャレンジデイズ」とは?

生ごみなどの有機廃棄物を自然のプロセスで発酵・分解し、堆肥として再利用するコンポスト。そのコンポストを使って家庭の生ごみを削減して、小さな循環を生み出すプロジェクトが「フードロスゼロチャレンジデイズ」です。今回で5回目となるこのチャレンジに、面倒くさがりでズボラな筆者が初挑戦。期間は、2024年3月10日(日)〜3月30日(土)までの3週間。果たして、どうなるでしょうか?!

第5回 チャレンジデイズの流れ

  1. 参加申し込み後、専用キットを購入orレンタル
  2. 説明会に参加(オンライン/オフライン)
  3. 3週間、毎日生ごみを投入し「報告フォーム」に記入
  4. 生ごみの投入をやめ、3〜4週間ほどかけて分解・発酵
  5. 堆肥持ち寄りイベントあり(参加は自由)

期間中はいつでも質問可能なオープンチャットが設けられ、情報交換や参加者同士の交流ができる「オンラインシェア会」も開催されます。

コンポストは毎日の新しい習慣

おしゃれでポップなコンポストバッグは、モチベーションを上げてくれる頼もしい味方♪ お天気や気分によって移動でき、時間に余裕のない時などはスコップを使わず、バッグごとシェイク。この手軽さなら、毎日続けられそう!

「地球Labo」が制作したこだわりの詰まった「コンポストバッグ」と「基材」。すべて日本製です
「地球Labo」が制作したこだわりの詰まった「コンポストバッグ」と「基材」。すべて日本製です

基材をコンポストバッグに入れ、早速キュウリのヘタ、卵の殻、レタスの外葉や、じゃがいもの皮などを投入し、スコップでザクザクしてみました。お、楽しい!

微生物の働きを促すためには、しっかりかき混ぜて、しっとりした状態をキープするのが大切なポイント。

生ごみ臭はなし
生ごみ臭はなし

事前に配られた「早見表」で、投入できるものを確認すると、どうやらツナ缶や揚げ物をした後の油も大丈夫なよう。面倒な油の後処理も解決できるとは、まさに一石二鳥です。

「早見表」は、すぐに見れるように冷蔵庫にペタリ
「早見表」は、すぐに見れるように冷蔵庫にペタリ

「投入に迷った時には、試しに入れてみよう」という、大らかさも有り難い! 処分する生ごみの量も減り、ゴミ袋を45ℓから30ℓに変えることに成功しました。

画像提供:株式会社「地球Labo」
画像提供:株式会社「地球Labo」

ある晩、スモーキーな香りが立ち込め、バッグを開けてみると、ホワッと煙が。土もホカホカで、これぞまさに微生物パワー。こうしてコンポストの”成長”を見守る日々は楽しく、あっという間の3週間でした。

思いがけないモヤモヤ…

投入が終わり熟成期間に入ると、困ったのが生ごみの処理。暮らしにコンポストが定着し、資源に変えられるものを「ただ捨てる」ということが以前のように簡単にはできません。イライラ、モヤモヤ…。でも、これは食品ロスや、環境問題に対する意識の変化の表れ。コンポストとともに、筆者も”成長”した証拠です! チャレンジは、想像を遥かに超え大成功となりました。

現在は、2つのバッグをローテーションさせながらコンポストを継続しています
現在は、2つのバッグをローテーションさせながらコンポストを継続しています

完成した堆肥の活用方法

今回のチャレンジでは“75世帯”が参加し、“302kg”の生ごみを削減! 出来上がった堆肥は各家庭で用いるほか、畑や花壇を育てる企画にも活用されます。そのイベントに先立ち、雑草引きのお手伝いに行ってきました。

駅構内にあるファームでの作業は、乗り降りする人の視線を時おり感じつつ。なかには、何をしているのかと尋ねる人も。

(左)チャレンジサポーターの三村さん(右)人参のかき揚げ
(左)チャレンジサポーターの三村さん(右)人参のかき揚げ

前回のチャレンジで植えた人参の残りも収穫し、かき揚げにして美味しくいただきました。

持ち寄りイベント:能勢電鉄「絹延橋駅内ファーム」編

2024年5月6日(月)のイベント第一弾は、GW最終日。完成した堆肥を使って、夏野菜を植えました。

子供たちも張り切ってお手伝い
子供たちも張り切ってお手伝い

植えたのは、固定種の枝豆・さつまいも・オクラ・とうもろこし・トマト
植えたのは、固定種の枝豆・さつまいも・オクラ・とうもろこし・トマト

3種類の綿の種とコットンのTシャツを使った「コットンでコットンを育ててみよう」という新しい試みも。

(左)綿の種(右)Tシャツは、うまく分解されるのでしょうか
(左)綿の種(右)Tシャツは、うまく分解されるのでしょうか

堆肥持ち寄りイベント:「キセラ川西プラザ前」ガーデン編

翌週の18日(土)は、青空が広がり、真夏日を思わせるようなお天気。

ちょっとした撮影スポットに
ちょっとした撮影スポットに

これまでの堆肥で育った花々は、花壇からはみ出るほどの勢いです。

ここもきっとすぐ盛り盛りに…
ここもきっとすぐ盛り盛りに…

拡張した花壇に、花の一部を移植し、新しいプランターも設置しました。

6月は「環境月間」。この機会に、小さなチャレンジから生まれる心地よい未来のタネを、私たちと一緒に育ててみませんか?

進化を続けるチャレンジデイズ。この夏のチャレンジについては、こちらからご確認ください↓

社会実験プロジェクト「Tsugu.」

フードロスゼロチャレンジ

ライター(川西市・猪名川町)

日常に隠れた「ちいさな幸せ」を探すことが好きです。皆さんに楽しんでいただけるような、地域の情報をお届けします。

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