今のうちに『政府ポイント還元アプリ』をダウンロードしよう!
KNNポール神田です。
2019年10月1日、ついに日本で最初の【1】軽減税率と【2】10%の消費税増税と、【3】政府のキャッシュレスポイント還元が同時に始まる。また、政府のこの手の『IT政策』は、まったく期待ができない。
特に、アプリやウェブサービスは、国民の使い勝手をまったく考えていないことが多かったからだ…。今回はどうだろうか?
■キャッシュレスポイント還元対象店舗検索アプリをリリース
キャッシュレスを推進するのに、スマートフォンで決済するために、『キャッシュレスポイント還元対象店舗検索アプリ(一般社団法人キャッシュレス推進協議会)』をリリースした…。
https://www.paymentsjapan.or.jp
早速、小さなトラブルの発生だが、まだまだこれからもいろいろとトラブルが起きることは、すべて想定内である。
■実際にアプリを使ってみると…不具合だらけ
政府がアプリを作るとロクなことがないのはいつも当然である。そこには、ユーザー視点が常に全く欠けているからだ。それでも、今回のアプリが、まだ『使える』という最低限のことを満たしていた事実こそが、筆者には驚きでもあった。
しかし、誰が、何の為に、このアプリを使うのかという機能の一つが、実装されていないことが最大の問題であり、不具合といえるだろう。
■我々は5%還元のお店を検索したい
スマートフォンであるから、現在地を把握していることは当然である。そして、近くに政府ポイント還元のお店、全国約50万店舗あるので、それらの店舗が表示されている。
しかし、2%還元店も5%還元店も一緒になっている。そして、物販から、飲食、サービスまでごちゃまぜだ。これでどうやって使えというのだろうか?
まずは、9ヶ月(2020年6月末まで)も実施期間があるのだから、5% 2% の還元率によっての検索。そして業種ごとの検索をつけるべきだ。それらのデータは、ウェブ版では、すでに実装されているのだから、アプリで実装するのは問題がないはずだ。
https://map.cashless.go.jp/search
むしろ、これを最初からアプリに検索を実装しなかったプロセスがまったく理解できない。
そして、9ヶ月後にこれがこのまま終了されてしまうのが政府の事業だけど、日本の全国民が使うことを想定してのサービスであれば、このアプリをキーにして、いろんなサービスのレイヤーを広げてもらえるように、APIも公開してみてはどうだろうか?
まずは、早めにダウンロードしていただき、国民にバグつぶしを手伝っていただくよう、告知も今のうちにやるべきだ。
テレビCMでもQRコードを見せればよいだろう。
■ポイント還元対象店舗検索アプリ ダウンロード先はこちら
10月1日から、焦ってダウンロードするよりも、今のうちに、ダウンロードしておき、どのお店が5%還元になるのかを今からじっくり眺めておけば、10月1日のカオス状態を少なくとも『軽減カオス化』することができることだろう。同時に一日も早く政府の『検索対応』バージョンのアップデートをのぞみたい。
iOS
https://apps.apple.com/app/id1477479075
https://apps.apple.com/jp/app/ポイント還元対象店舗検索アプリ/id1477479075
Android OS
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.cashless.android
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