4冠統一戦の陰で…IBFウエルター級暫定王者もリングへ
今月は29日に世界中のボクシングファンが注目する4冠統一ウエルター級タイトルマッチが行われる。その一方で、今週末の8日(土)にも30戦全勝27KOでIBF同級暫定チャンピオンであるジャロン・"ブーツ"・エニスがアトランティック・シティーのリングに上がる。
対戦相手は、26勝(24KO)1敗のロイマン・ヴィラ。同ファイトはSHOWTIMEが生中継する。同局は「ジャロン・エニスは将来、ボクシング界のスターになる実力を持っていますが、ロイマン・ヴィラというこれまでで最も難しい相手と対戦することになりました。SHOWTIMEにチャンネルを合わせるか、早めに席に着くことをお忘れなく。いつ試合が終わるか分かりませんよ」と宣伝している。
フィラデルフィア出身のエニスは、SHOWTIMEの若手育成番組「The New Generation」に2度出場後、2021年4月に「SHOWTIME CHAMPIONSHIP BOXING」で初めてメインイベンターに抜擢され、元世界王者であるセルゲイ・リピネッツにKO勝ちして評価を高めた。
エニスは目を輝かせながら言う。
「メインイベントで戦えることに興奮している。リングに上がるのが待ちきれない。ヴィラは平均的なファイターで、僕にとっては美味しい相手だ。
毎日、毎日、努力を積み重ねてきたからこそ、ここまで上って来られた。努力の成果を試合当日に披露する。7月8日、俺は輝き、ドデカい声明を出す。自分の時間がやってくるんだ!」
ベネズエラ、ロサリオ生まれのヴィラは、今年1月に無敗だったトップ・コンテンダーのラシディ・エリスを2-0の判定で下し、金星を挙げた。キャリア唯一の黒星は、2019年にメキシコで行われたマルコス・ビラサナ戦でのスプリット・デシジョンだ。
ヴィラも話した。
「人生を変える機会を与えてくれたチームに、とても感謝している。エリスは先の試合前に僕を過小評価していた。だから、自分が勝ってエニス戦に進むことは分かっていた。
最強になるためには、ベストファイターと戦わなければならない。7月8日、僕はまたもやアップセットを見せ、エニスの無敗記録を潰すつもりだ」
勝者は、29日に誕生する4冠統一チャンプへの挑戦権を手にするのか。今週末も目が離せない!