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決勝トーナメント進出がかかるカナダ戦に臨むヤングなでしこ(2)

松原渓スポーツジャーナリスト
ゲームを取り入れた練習でコミュニケーションを深める

U-20女子ワールドカップ、グループリーグ3試合目のカナダ戦が今日の現地時間16:00(日本時間15:00)にキックオフを迎える。

(1)はこちら

【選手コメント(U-20カナダ戦前日)】

松本
松本

GK 松本真未子(19日練習後)

ーーカナダ戦に向けて、今の心境を教えててください。

ここ2戦、試合に出られなくて悔しい気持ちもありますが、3戦目でチャンスをもらえそうなので、しっかりと自分の良さを出せるように頑張りたいと思います。

ーー2試合をベンチから見ていて、チームをどのように分析されていましたか?

守備の面で、ボールを奪いにいきすぎていたように感じました。落ち着いて、取りに行かずにコースを切る、そして、そこから追い込んでいく守備ができたら良かったかなと思います。自分たちがゲームの中でもっと修正できたらよかったのかなって思います。

ーーチームの調子が良い時は、どのような守備ができている時ですか?

FWがうまく追い込んでくれて、ボランチが移動できて、奪いどころが明確にできているときはハマっていると感じます。

ーーカナダ戦に向けて、練習ではどのようなテーマを持って臨んでいますか?

私はゴールキーパーなので、練習では選手たちを鼓舞するように声を出していこうと心がけています。

カナダ戦は積極的なプレーを心がけて試合に臨みたいと思います。シュートを打たせないような守備のコーチングをすることと、日本はコンパクトな守備をしているので、その裏のスペースを自分が守れるようにどんどんトライしていきたいです。

宮川
宮川

MF 宮川麻都(19日練習後)

ーーいよいよカナダ戦ですが、今の心境はいかがですか?

スペイン戦で負けてしまったのは悔しかったのですが、全員で気持ちを切り替えて臨む試合なので、絶対に勝ちに行きたいです。前線に速い選手がいますから、そこをしっかりと抑えて、守備がしっかりしてればいい攻撃につながると思います。

ーー試合に出たら、どのようなプレーを心がけたいですか?

複数のポジションができるというのが自分の長所なので、どのポジションで出てもその状況に応じたプレーをしたいと思います。サイドバックも、サイドハーフもできるというところで得意な粘り強い守備で頑張りたいですし、そこは頑張りたいですし、オーバーラップも積極的にやっていきたいです。

ーーこのチームは左サイドからの攻撃が多いので、右サイドはどうバランスをとりますか?

相手も左(サイド)で来ると思っているでしょうから、そこで右!っていうのがいいですよね。ボランチにボールが入ったときに、ものすごく声を出して猛アピールしてボールを受けたいですね。

林

MF 林穂之香(19日練習後)

ーーカナダ戦に向けて、今の心境を教えてください。

絶対に勝ち点3を取りに行きたいですし、そのための準備をしてきました。スペイン戦の後に「優勝するチームは1試合1試合強くなっていくチーム」という話が(監督から)あったので、この負けをしっかりと自分たちのものにして、次のカナダ戦にぶつけていきたいと思います。

ーー試合に出たら、どのようなプレーをしたいですか?

サイドチェンジを多くしていくことと、縦パスを入れて、もう一回動き直して、少ないタッチ数での攻撃を意識しています。守備ではプレスをしっかりとかけて、1対1の球際では絶対に勝ちたいと思いますし、攻撃面ではラストパスの精度を上げて、ゴールに絡みたいです。

ーー勝利に向けて、どんな試合展開をイメージをしていますか?

まずは守備から入って、しっかりと無失点で抑えたいですし、日本の良さである連動した攻撃を生かして、ボールをつないでゴールに向かっていきたいと思います。

上野
上野

FW 上野真実(19日練習後)

ーースペイン戦は途中から出場しましたが、試合を振り返っていかがですか?

後半から入って、流れを変えなくてはいけないと考えていましたし、自分が点を決めて、試合を決めたいという気持ちで試合に入りました。相手のプレッシャーもきつくて、難しい試合になったんですけど、自分たちの攻撃がうまくできなかったのもありますし、そこは改善して、プレッシャーに負けないようなプレーがしたいです。

ーーポストプレーについて、手応えはいかがでしたか?

プレッシャーがきついと、どうしてもボールを失う回数が増えて、時間帯を考えてプレーしないといけないところもあったんですが、自分のところで失う回数が多くて、攻撃の起点になれなかったので、修正したいです。

日本とは違ってプレッシャーもきついし、フィジカル面も強くて、高さもあります。世界を相手に戦っていくには、そういうプレッシャーを受けながらも、自分の体をうまく使ってキープしなければいけないと分かりました。

ーーカナダ戦はどのような狙いを持って試合に臨みますか?

攻撃の起点になるという意識を持って、積極的にゴールも狙いたいです。自分から呼び込んで、ボールを積極的に受けたいと思います。シュートをしっかり決めて、チームを勝たせる意識を持っていきたいなと思います。

ーー練習の中では遊びも取り入れてリラックスした表情も見られますが、コミュニケーションは深まっていますか?

いい雰囲気の中でやるということはやっぱりすごく大事だと思いますし、楽しい雰囲気の中でも狙いがあると思うので、そういうことも意識しながら楽しんでいます。オフの時間は大学の友達と連絡も取っていますが、みんな応援してくれているので、期待に応えたいです。

スポーツジャーナリスト

女子サッカーの最前線で取材し、国内のWEリーグはもちろん、なでしこジャパンが出場するワールドカップやオリンピック、海外遠征などにも精力的に足を運ぶ。自身も小学校からサッカー選手としてプレーした経験を活かして執筆活動を行い、様々な媒体に寄稿している。お仕事のご依頼やお問い合わせはkeichannnel0825@gmail.comまでお願いします。

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