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IZ*ONEが活動終了。宮脇咲良はBTS事務所移籍説も否定、どうなる?日本人メンバーたち

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
IZ*ONEのメンバーたち(写真提供=スポーツソウル)

日韓合同ガールズグループIZ*ONE(アイズワン)が、2021年4月をもって解散(活動終了)することが決まった。2018年10月のデビューから2年6カ月間目覚ましい活躍と成長を見せてくれたメンバーたちは、各自の所属事務所に戻ってそれぞれが新たなスタートを切ることになる。

IZ*ONEを生み出したオーディション番組『PRODUCE 48』の制作担当・Mnetは、解散の経緯について「12人のメンバーにとってベストな活動を考え、各自の所属事務所の意見を聴取しながら議論を続けてきた」と説明する。韓国メディア『Edaily』によると、つい最近までIZ*ONEの活動延長をめぐって関係者たちの議論が続いたが、意見の一致には至らなかったらしい。

落選メンバーも判明した投票操作の影

K-POP関係者からは惜しむ声もあるが、解散はあくまでも当初の予定通りであることや、『PRODUCE』シリーズの投票操作問題を考えると、活動延長を求めることは酷な話かもしれない。

『PRODUCE』全シリーズで投票結果を操作したアン・ジュニョンPDは先日、最高裁判所の判決で懲役2年が確定した。その裁判の過程で『PRODUCE 48』の参加者だったイ・カウンとハン・チョウォンが、順位捏造によってデビュー組から脱落した事実が明らかになっている。つまり、現在のIZ*ONEの中には投票操作の恩恵を受けたメンバーが存在するのだ。

(参考記事: 【PHOTO】IZ*ONEの一員だったかもしれない『プデュ』投票操作の犠牲者が明らかに!! )

そのことが判明した際にはIZ*ONEのドキュメンタリー映画が上映を見送り、バラエティ番組の出演回がお蔵入りになるなど、世間から冷たい目を向けられた。

しかし、その件で一段と結束を強めたファンらが活動再開を要求し続けたため、関係者やメンバーたちも「最後までやり遂げる」という一心でやってきたのではないだろうか。

BigHit移籍説も流れた宮脇咲良

そんなIZ*ONEの解散で気になるのは、やはりメンバーたちの今後についてだ。

先日、日本人メンバーの宮脇咲良がBTS(防弾少年団)の所属事務所Big Hitエンターテインメントに移籍するとの報道もあったが、ひとまず「まだ何も決まっていない」(Big Hitエンターテインメント)とのとこだ。

韓国人メンバーの場合、もともと所属していた各自の事務所に戻り、新しいグループやソロ歌手として再デビューするのが定番のシナリオだが、宮脇咲良と矢吹奈子、本田仁美の日本人メンバーの場合には「日本復帰か、それとも韓国残留か」と注目が集まる。

現時点でメンバーたちの去就は不明だが、水面下ではさまざまな交渉が進んでいるはずだ。事実上最後のコンサートになる3月13・14日開催のオンライン単独コンサート「ONE, THE STORY」が終わるころには何かの結論も出ているかもしれない。

IZ*ONEが築いてきた記録たち

いずれにせよ、大成功を収めた日韓合同ガールズグループの事例としてK-POPの歴史に名前を残すことになったIZ*ONE。

振り返れば、初週売上が8万822枚(HANTEOチャート調べ)を記録したデビューアルバム『COLOR*IZ』は、歴代K-POP女性グループのデビューアルバム初週売上で新記録を達成しており、2ndミニアルバム『HEART*IZ』も初週売上枚数(13万2109枚)でTWICEの最高記録を塗り替えた。

2020年には3rdミニアルバム『Oneiric Diary』、1stフルアルバム『BLOOM*IZ』、4thミニアルバム『One-reeler / Act IV』と計3枚のCDをリリースしたが、累計売上枚数は129万2919枚を記録し、2020年のCD売上が最も多いK-POP女性アーティストとなった。

そんな彼女たちが有終の美をどう飾るのか。12人(IZ)でひとつ(ONE)だったメンバーたちのこれからに注目したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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