寝正月で疲労蓄積も!?寝正月がおすすめな人とNGな人を睡眠健康指導士が解説
いつもより時間に余裕があるこの時期は「寝正月」を過ごすという方もいらっしゃると思います。しかし健康面からは、寝正月を送らない方が良い場合や、寝る時間帯によっては逆に疲れが溜まってしまう場合も考えられます。
寝正月がおすすめな人とポイント
・普段の睡眠が足りていない人はおすすめ
普段の生活が忙しく慢性的に寝不足で疲れが溜まっている人は、時間がある時にはしっかり休みましょう。慢性的な寝不足は「睡眠負債」ともいわれ、睡眠負債の返済には数日間かかるとも考えられています。年末年始など長期のお休みにはしっかり休みましょう。
・ポイント:夜帯の睡眠を増やし、昼は活動的に過ごす
いくら時間があるからといっても、1日中寝ている生活では体内時計の乱れや自律神経の乱れを生じやすくなってしまいます。夜の睡眠時間をいつもより長く取り、日中はいつも通り活動的に過ごしましょう。オンオフを切り替える生活を保てば体内時計をキープしつつ、日頃の睡眠負債を解消しやすくなります。遅寝遅起きをせず、早寝遅起きがおすすめです。
寝正月がNGな人とその注意点
・普段から睡眠時間を確保できている人はNG
眠くないのに寝る、時間があるからダラダラ過ごすという寝正月生活では、逆に体に負担がかかってしまい、疲労感が蓄積してしまう可能性も考えられます。疲れを貯めこんでしまい、お正月明けには連休前より疲労感を引きずってしまうことにもなりかねません。
・ポイント:日中に寝る昼夜逆転生活はNG
夜にテレビや動画、お酒などを楽しみ、昼間に睡眠時間を確保する昼夜逆転生活では、適正な睡眠時間でも体内時計が乱れてしまいます。この生活が数日続くと、お正月明けにはダルさや疲労感、自律神経の乱れによる頭痛やめまいなどの症状も現れる可能性があります。
お正月に長く眠りたい時は、いつもの時間帯に、いつもの睡眠時間の+2時間までが身体に負担がかかりにくいのでおすすめです。
さいごに
好きな時間に寝て起きてという生活は、ココロは満たされるかもしれませんが、体には負担がかかりますし、正月明けにはダルさが続いてしまいます。連休中も適正な睡眠時間と生活リズムを保ち、健康的な1年をスタートさせましょう。