Yahoo!ニュース

年末年始の寝すぎで疲労蓄積も!?寝すぎが逆に疲れる理由と対策3選を睡眠健康指導士が紹介

rina 睡眠インテリア睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

今年の年末年始はいつもより長い休暇のため、ゆったりと寝正月や昼夜逆転生活を過ごしている方もいらっしゃるかもしれません。ただし、日頃の疲れを取ろうと思って過度に寝すぎてしまうと、逆に疲労は蓄積してしまいます。

・寝すぎで疲れる理由3選

❶体内時計の乱れ

長期休暇中は、遅寝遅起きや昼夜逆転の生活が定番になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?このような生活スタイルをとっていると体内時計が乱れ、国内にいながら時差ぼけ状態になりやすくなります。

時差ぼけが起こりやすい目安は、いつもの睡眠時間より+2時間以上長く睡眠をとる場合や、睡眠中央時刻(眠っている時間帯の中央の時刻)にいつもより2時間以上差がある場合です。

昼夜逆転生活によりココロは満たされるかもしれませんが、カラダには負担がかかっている状態です。いつもの生活リズムを保ちましょう。

❷同じ寝姿勢による血行不良

睡眠中に長時間同じ姿勢で過ごしていると、血流の悪化や、肩や腰に負担がかかりやすくなってしまいます。長時間睡眠から起きた直後は、何だか身体の調子が悪い、身体がダルいと感じてしまう可能性があります。

ただこれらの身体の痛みやダルさは、寝すぎ以外の理由でも起こる可能性はあります。冷えや、寝具が合っていない場合もこれらの不調が出やすくなります。
体に合った寝具に変えたり、ストレッチや軽い運動をしたり、湯船に浸かったりと血流を良くすることで改善がみられるかもしれませんが、長期的な身体の不調を感じる場合は他の原因による可能性があるので、医療機関へ相談しましょう。

❸自律神経の乱れ

睡眠時間が長いと、体がリラックス状態でいる時間が長くなります。これは副交感神経優位の状態といえますが、睡眠が長いとこの副交感神経優位の状態が過度に長くなってしまい、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
体が副交感神経優位でリラックスしていると血管が拡張しやすくなり、必要以上の睡眠により、必要以上に血管が拡張されるため、頭痛などの不調が起こりやすくなることがわかっています。疲れを取りたいからといって、過剰に眠ることは逆効果です。

・寝すぎによる疲労の対策3選

❶生活リズムを保つ

数日お休みが続くからといって、過度な長時間睡眠や、昼夜逆転の生活を送ることは控えましょう。いつも通りの生活リズムを続けることで、連休後の疲労感を感じずに日常生活をスタートさせることができるでしょう。

❷寝だめをしない

「寝だめ」という言葉は存在しますが、睡眠はあらかじめ貯めておくことはできないと考えられています。連休後に備えて寝だめをしてしまうと、逆に疲労感を強く感じてしまうことになるかもしれません。必要以上に眠らないようにしましょう。

❸日中は適度に体を動かす

1日のうちでリラックスと覚醒のオンオフ(ON/OFF)を切り替えることで、自律神経が整いやすくなります。日中は適度に体を動かしたり、家族や友人との会話を楽しんだりと「オン」の状態で過ごすようにしましょう。

最後に

しっかり休むことは大切ですが、過度な睡眠や、生活リズムの乱れは、体へは悪影響となる可能性があります。日頃の疲労は適度に体を休めることで解消し、連休明けは万全な状態で日常をスタートさせましょう。

睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

上級睡眠健康指導士、インテリアコーディネーター、薬剤師。 健康系やインテリア系記事のライターをしたり、睡眠の質を上げる!?インテリアコーディネートのコツを発信したり、薬局で勤務したりしています。

rina 睡眠インテリアの最近の記事