台風2号が発生。最大瞬間風速70メートルの非常に強い勢力に発達する予想
フィリピンの東で急発達か
気象庁の予想通り、フィリピンの東海上(カロリン諸島)に発生中だった熱帯低気圧がきょう14日(水)午前3時に台風2号となりました。
昨年は台風1号の発生が5月にずれ込み、台風2号が発生したのも6月12日とかなり遅くなりましたから、昨年と比べると台風2号の発生は約2か月も早いことになります。とは言え、平年では今の時期までの発生が1個から2個程度ですから、特に早くもなく、遅くもなく、ほぼ平年通りの台風2号の発生ということが言えるかもしれません。
台風2号はきょう14日(水)午前9時現在、フィリピンの東海上(カロリン諸島)を北西に時速10キロで進んでいます。今後も北西方向に進みながら29度前後ある暖かな海面上で徐々に発達し、特に週末にはかなり勢力を強める見通しです。
最新の予想では、18日(日)午前9時には中心気圧950hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートル、そして19日(月)午前9時には中心気圧935hPa、最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートルの非常に強い勢力に発達する見込みです。
JTWC(米軍合同台風警報センター)の予想も同一
参考までに、アメリカ・ハワイのJTWC(米軍合同台風警報センター)の進路や勢力予想をみても、気象庁とほぼ同一の計算となっており、19日(月)午前9時にはフィリピンの東で最大瞬間風速約70メートルが予想されています。
来週は小笠原諸島近海へ北東進も?
台風2号は週末から週明けに非常に強い勢力でフィリピンの東を北上する見込みですが、その後の動向はどうなるのでしょうか?
上図はあくまでも一つの計算(GSMモデル)としての参考情報で、台風の予報ではありませんが、フィリピンの東海上から北東方向に進路を取り、来週の21日(水)~22日(木)頃に、小笠原諸島近海を進む予想となっています。
この他、諸外国を含めた種々の計算でも、1日から2日程度の誤差はあれど、比較的上図のようなコースを進ませるモデルが多いように見受けられます。
とは言え、なかには北緯20度線に沿うように東進する計算やごく少数派としては日本の南を北上してくるような計算も散見されるような状態ですから、フィリピンの東海上からの動向に関しては、今後も気象庁発表の最新の台風情報で確認するようにしてください。