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ロジャー・クレメンスの息子がメジャーデビューへ。サイ・ヤング賞7度の父と違い、こちらは野手

宇根夏樹ベースボール・ライター
ロジャー(左)とコーディ January 12, 2004(写真:ロイター/アフロ)

 5月30日、デトロイト・タイガースは、首を痛めたロビー・グロスマンを故障者リストに入れ、それに伴い、AAAからコーディ・クレメンスを昇格させた。

 コーディは、ロジャー・クレメンスの四男だ。2018年のドラフトで、3巡目・全体79位指名を受けた。「クレメンス家の四男がタイガースに入団。長男、次男、三男はどうなった?」で書いたとおり、ロジャーの息子4人のうち、長男と三男もプロ入りしている。だが、どちらもメジャーリーガーにはなっていない。長男は、すでに選手としてのキャリアに終止符を打った。三男は、今シーズン、独立リーグでプレーしている。コーディがメジャーデビューすれば、クレメンス家では父に続く2人目となる。

 父のロジャーは、歴代3位の4672奪三振と歴代9位の354勝を記録し、サイ・ヤング賞の受賞は史上最多の7度を数える。一方、プロ入りした3人の息子は、いずれも野手だ。26歳のコーディは、二塁、一塁、三塁の内野3ポジションに加え、レフトとライトも守る。今シーズンは、AAAの45試合に出場し、打率.283(184打数52安打)と出塁率.316、OPS.844を記録している。長打は、ホームランが8本、三塁打が6本、二塁打は9本だ。

 5月30日の試合には出場しなかったが、31日はダブルヘッダーなので、ポジションは不明ながら、どちらかの試合のスターティング・ラインナップに並ぶのではないかと思われる。

 なお、コーディの背番号は「21」だ。こちらは、父と共通する。4チームで投げた父は、最初の2チーム、ボストン・レッドソックス(1984~96年)とトロント・ブルージェイズ(1997~98年)で、「21」を背負った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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