「10試合連続打点」を継続中の選手が欠場した理由。オーナーはジョークを飛ばす
5月22日から6月1日まで、フランシスコ・リンドーア(ニューヨーク・メッツ)は、10試合続けて打点を挙げている。
打点が公式記録となった1920年以降、このストリークを最も長く続けたのは、1922年のレイ・グリムスだ。当時、シカゴ・カブスの一塁手だったグリムスは、6月27日のダブルヘッダー2試合目から7月23日まで、17試合連続打点を記録した。
それに次ぐのは、2000年6月14日~7月2日に15試合連続打点のマイク・ピアッツァだ。殿堂捕手のピアッツァは、このストリークをメッツで記録した。
リンドーアのストリークは、グリムスとピアッツァのそれと比べると、まだ3分の2以下だ。とはいえ、リンドーアが到達するまで、メッツで10試合連続打点を記録したのは、ピアッツァしかいなかった。リンドーアのストリークは、現時点で1999年8月11日~22日のピアッツァと並び、球団2位に位置する。
また、リンドーアは、遊撃手の最長にリーチをかけている。次の試合も打点を挙げると、カルロス・ギーエンが2007年6月16日~28日に記録した、11試合連続打点に並ぶ。
ただ、6月2日の試合に、リンドーアは出場しなかった。前夜、ロサンゼルスのホテルで、リンドーアは右手の中指をドアに挟み、痛めたという。バック・ショーウォルター監督が、試合前の会見でそう説明した。
リンドーアを欠くメッツは、6月2日に打点も得点も挙げられず、0対2でロサンゼルス・ドジャースに敗れた。
それでも、地区2位のアトランタ・ブレーブスとの差は9.5ゲームも開いている。リンドーアは、故障者リストに入るほどではないらしい。オーナーのスティーブ・コーエンは、「リン-ドーア(door)がドア(door)で負傷、皮肉だね」とツイートしている。