お城を眺める硫黄泉の「道の駅温泉」【 のめこい湯 】
サウナ散歩家のカラーひよこです。都内とその周辺のサウナ巡りが趣味で、これまでに 300 店を数えるサウナ・銭湯・スーパー銭湯を渡り歩いています。
夏休み本番という事でまた県外へ飛び出してサウナしてきました。今回は東京の奥座敷・奥多摩の奥多摩湖からさらに車でおよそ1時間、山梨県は丹波山村(たばやまむら)の「のめこい湯」さんの温泉とサウナをレポートします。
「道の駅」に併設する硫黄温泉
人口わずか「511 人」という丹波山村。東京都とは奥多摩町と隣接しており、生活圏は東京寄りだそうです(Wikipedia より)。「のめこい湯」は、奥多摩湖を超えてさらに国道 411 号(大菩薩ライン)をしばらく走るとある「道の駅 たばやま」の中にあります。
丹波山村名物「ローラーすべり台」。画面中央上に小さく見える「丹波山城」のスタート地点からふもとへ滑り終えるまで2分半かかるそう。
お土産のショップでは、名物の鹿のジビエ加工食品や「鹿肉バーガー」、「雲取のしずく」(ミネラルウォーターと2個入りの透明なゼリー)などが人気です。
奥多摩湖へと注ぐ丹波川に掛かる木の吊り橋を渡ると「のめこい湯」です。道の駅の駐車場から徒歩2分くらい。行きも期待感でテンションがアガりますが、温泉とサウナ上がりにこの吊り橋を渡るのも最高に気持ちが良いです。
橋の上から。右手の上流側からは河原に降りれます。現在休止中ですが「のめこい自然サウナ」という、テントサウナ一式をレンタルできるサービスもあります。のめこい湯の入浴料込みで1名 3300 円って安いかもです。
午後3時以降の入浴は 600 円・村内施設利用者は 300 円!
入館料の 900 円を券売機で求めようとすると午後3時以降は割引で 600 円との事でした。
さらに、民宿やキャンプ場の宿泊など、丹波山村の村内施設利用者は「村民価格」の破格の 300 円になるそうです!
村内に登山口のある東京都最高峰の「雲取山」は『鬼滅の刃』の聖地との事。
1階の休憩所。WiFi 完備です。
左のゆるキャラは丹波山村のマスコットキャラクターで「タバスキー」。どこかで見たような気もする。。
2階のお休み処は和室。夏休みシーズンとはいえ、平日の昼間は結構空いております。
周辺では数少ない「サウナ付き」の温泉施設
さてと浴室へ入るとやはり「温泉宿」「湯治場」的な作り。傾斜したナチュラルウッドの屋根天井がいい感じです。1日おきに男女の浴室が入れ替わりますが、この日の男湯は記憶では5年ほど前に来た時と同じ「和風風呂」側でした。反対側の洋風「ローマ湯」にも入ってみたかったです(笑。。
その和風風呂の内湯は「高温あつ湯」と「中温」の温泉槽が2つ。温泉は無色透明の硫黄泉。この硫黄の香りも久しぶりです。中温側のジェットマッサージなどで運転疲れを癒して下茹でされてからサウナへ。
サウナ室は定員5人ほどのサイズでテレビと BGM は無し、サウナストーン対流型のストーブです。サウナマットも敷きマットも無いのでお尻が熱いかも・・。
前回来た時にもあったのか記憶に無いですが、サ室の奥に「保温室」なる部屋がありました。これがどう見ても外見がサウナ室で、10 人は座れそうなほど広い。室温は 37〜42 度、リラックスルーム的な位置付けみたいです。おそらくサウナーであれば誰でも「こちらにストーブを置いてサウナにすればいいのに・・」と思ってしまうのではないでしょうか(笑。。
そして前回訪れた時にもある意味いちばん驚いてしまったのが、水風呂です。これまで入ってきた 300 以上の水風呂の中で最も小さいと思われる水風呂(笑。家庭用のバスタブ、それも単身者向け団地サイズとでもいうのでしょうか・・立派な階段と手すりは付いているのですが、膝を抱えて1人で入ると本当に隙間なく一杯です。好意的な言い方をすれば「かわいい」(笑。浸かると水が盛大に溢れて、子どもの頃に暑い夏の日に家で入った水風呂を思い出します。
もしかするとサウナも水風呂も後から改築して付けたのかもしれません。しかし「サウナがある」というその一点だけで、その存在価値は十二分です。もとより温泉がメインで「サウナありき」という方向の施設ではないのです。そして周辺に温泉は数あれど「サウナ付き」であれば、筆者の知る限りこの「のめこい湯」か、もう少し先にある「小菅の湯」しかないのですね。
どんな形であれ、サウナと水風呂さえあれば(工夫して)「ととのえる」のがサウナーたるもの・・(あ、普通に誰でもこのサウナと水風呂で充分満足できるかと思います、念の為)。
2セットを終えると露天風呂へ出て外気浴にしました。内湯側は水風呂のユニークさで記憶に残っていましたが、露天風呂側はどうなっていたのか綺麗に忘れていました(笑。冬季には石の床が凍るとの注意書きが。
その露天風呂、2つある岩風呂の左側が湯温 29 度の「ととのいの湯」だった事に狂喜しました。イベント湯との事で毎日これではないかもですが、前言撤回というか、この超低温ぬる湯は「サウナ」にかなり注力している証と言えるでしょう。
「ととのいの湯」とその隣の岩風呂温泉から見上げる山の頂上に、西日を受けた丹波山城の天守閣が見えます・・これは完全にととのった。。
サ飯にしますか。今回はメニューから「ミニ豚丼セット」を選んでみました。
お蕎麦も5点盛りの天ぷらも、ささがきごぼうがアクセントになった豚丼も美味しかったです。ごちそうさまでした(^人^)
以上、「丹波山温泉 のめこい湯」のレポートでした。奥多摩方面へドライブする時には立ち寄りたい、道の駅にある日帰り温泉とサウナです。
利用料金:900 円(15 時以降 600 円)
営業時間:10 時〜19 時
定休日:木曜(祝日は営業)
アクセス:JR 青梅線「奥多摩駅」からバス(56 分)・圏央道 青梅 IC から 60 分・中央道 八王子 IC から 90 分他
丹波山温泉 のめこい湯(公式サイト)