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12度目のKO勝ちを飾ったスーパーライト級サウスポー

林壮一ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(C)Esther Lin/SHOWTIME

 12勝(11KO)1敗1分けのドミニカ人サウスポー、エルビス・ロドリゲス(26)と23勝(14KO)2敗のアルゼンチン人選手、ファン・ヴェラスコ(34)とのスーパーライト級10回戦は、予想以上の差が生まれた。

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 オープニングベルから勢いよく攻撃を仕掛けたヴェラスコに対し、ロドリゲスはカウンターで迎え撃つ。

 アルゼンチン人ファイターも接近戦での連打に闘志を見せたが、5ラウンドにドミニカ人のストレートを浴びると、ペースが落ちていった。

 ロドリゲスのコーナーには、あのマニー・パッキャオを育てたフレディ・ローチがおり、そのストレートの踏み込みはPACMANを想起させるものがあった。

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 第7ラウンド、右フックで2度のダウンを奪ったロドリゲスは、最後に左ストレートをぶち込んで同2分49秒で試合を終わらせた。

 フィニッシュまでに42発のボディーブローでヴェラスコにダメージを与えた。

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 勝者は言った。

 「予想通りの圧勝だ。ファンの前で自分の力を発揮したかった。タフなヴェラスコをいかに仕留めるかを念頭においてトレーニングしてきた。序盤はフェイントを多用し、動き回ったよ。俺のコンビネーションで彼がダメージを負ったので、強打を続けた。

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 最初のダウンで、KO勝ちを確信したね。でも、2度も起き上がってきたヴェラスコには驚いた。左目をカットし、視界が悪くなっていたようだね。鼻血も流れていた。タフな男だ」

 そして、ロドリゲスは結んだ。

 「スーパーライト級の選手、誰とでも戦う。(5月28日にWBAライト位級タイトルを懸けて戦う)ジャーボンテイ・デービス、ローランド・ロメロとだっていい。いつでもOKだぜ」

 快勝したドミニカ人サウスポーに、さらに大きなステージが用意されるのはいつか?

ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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