ドルガバ、ルブタン、ヴァレンティノなど続々! ハイブランドの“ドレスアップ”コスメが凄い
いま欧米では、ファッションのハイブランドによる、メイクアップブランドの創設が相次いでいます。ファッションブランドならでは華やかなパッケージや、ファッションとリンケージしたカラーを展開しており、その鮮烈な見た目印象もあいまって脚光を浴びています。
ゴージャスが溢れる! ドルチェ&ガッバーナ ビューティ
その先陣を切ったのが、イタリアのメゾンブランド、ドルチェ&ガッバーナ。
1992年にブランド初となるフレグランスを発表して以来、100種類以上のフレグランスを発表しています。2016年からは資生堂とのライセンス契約のもと、コスメラインである「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ」を展開。現在では年間約200アイテムを展開するまで規模を拡大しています。
コスメライン発表当時、ファンのハートを鷲づかみしたのが、ブランドならではのゴージャスなパッケージ。
しかも、単にパッケージが華やかなだけではなく、メイクアップを施している姿さえ美しく見えるように、コンパクトの開く角度(鏡をのぞきこまずにメイクできる)や、チークに付属するブラシの使いやすさにも配慮してデザイン。
単なるメイクアイテムを超えて、“本物のファッションアクセサリー”としてデザインされていることが特長です。
なかでも、注力しているのがリップコレクションのパッケージデザイン。
全44色揃うリップにあわせられる、全8種の専用キャップ、“ザ・オンリーワンキャップ トゥ コンプリート”は、その日のファッションを選ぶように、リップをドレスアップするという発想で設計。
レオパード柄やブラックレース柄、ローズ柄など、これまで見たことのないようなデザインが揃っており、現在ではブランドを代表するアイテムとして人気を集めています。
職人気質はコスメにも! クリスチャン ルブタン ビューティ
憧れのシューズブランド、クリスチャン ルブタンからも、ビューティラインが発売されています。
シューズと同様のクオリティでビューティも表現したい、というブランドの思いが込められたコスメはとりわけパッケージで具現化されています。
特にクッションファンデーションやフェイスパウダーのケースには、オートクチュールの要素をもつ手刺繍のバッジが施されており、こちらはひとりの職人が1日に3個しか制作できないという貴重なもの。
メイクアップの成分選定やフォーミュラの品質はもちろん、パッケージデザインも独創性が生かされていて、まるでアート作品のようです。
鮮烈なデビューを飾った、ヴァレンティノ ビューティ
そして、この春、日本に本格上陸したのが、ヴァレンティノ ビューティ。2021年11月にフレグランスを発売したのち、今年の3月にメイクアップシリーズが登場しています。
特徴は、ヴァレンティノを象徴するカラーである赤から、ビューティのために特別に用意した赤、“ロッソ ヴァレンティノ”をキーカラーとしたことと、ブランドを象徴するロゴ、Vをあしらっていることにあります。
さらに、ボリュームがありながらも、空気のように軽い着心地であるヴァレンティノのドレスのように、コスメでもラグジュアリーなデザインながら、携帯できて、かつレフィル対応といった機能性を付加できるよう工夫されています。
なかでも、代表アイテムとなるのが、2017年春夏のランウェイで披露されたミニクラッチからインスパイアされた、フェイスパウダーとミニリップのセット、「GO クラッチ & ミニロッソ」。
ファッション小物としてデザインされたパクトのなかに、パウダーとリップが配されており、まさにクチュールとメイクを融合させたアイテムです。
ツイードのアイシャドーケースは超レア! シャネル
そして、もうひとつ、シャネルからは定番アイパレットである「レ キャトル オンブル」を“ドレスアップする”ニュースが。
ブランドとして初めて、シャネルを代表する素材、ツイードからインスパイアされた限定アイシャドーパレットを特別限定品として発売します。
いまからおよそ100年前、ガブリエル シャネルは初めてツイードコレクションを発表。女性のワードローブに新しい風を吹き込みました。どんな形、色、スタイルにも染まるツイードやシャネルにとって特別な生地です。
そんなツイードのパターンを、レ キャトル オンブルの各シェードに採用。質感の異なるシェードを重ねるだけで、さまざまな繊維を織ることでツイード生地になるように、シェードが混ざり合うことで新しい表情が生まれます。
しかも、アイシャドーパレットのカラー、ハーモニーと同系色のツイードで、ケースを収納するポーチを特別に作成。このツイード生地はシャネルのアトリエ、アトリエ ルサージュがこの限定品のために作成したもの。携帯アイテムとしても胸が高鳴るアイテムです。
このほかエルメスやグッチもメイクアップアイテムを発売。「ファッションアイテムには手が出せないけれど、メイクアップなら買える」という理由から、自分への“ご褒美買い”や、親しい人へのギフトとしても重宝されており、単なるメイクアップを超えたステータス性の高さから、ハイブランドのメイクアップ需要はますます高まっていくでしょう。