【2024ベストビューティギア】何が違う? どれを選ぶ? 第2次〝高機能ドライヤー”ブーム
¥45,000という衝撃の価格で、ダイソンの高機能ドライヤー「ダイソン スーパーソニック」が登場したのが2016年。その後、パナソニックが高浸透ナノイーを搭載した最上位モデル、ナノケアEH-NA0Eを¥30,000台で発売して以来、高機能・高価格ドライヤーの市場は伸長し続けています。
いまではMTGのReFaやヤーマン、レプロナイザーや復元ドライヤーなど、大手メーカーから理美容家電メーカーまで、さまざまな機種が参入。大風量や速乾性は当然として、さらに、温冷切り替えや頭皮用・毛先用モードの搭載など、髪質や毛量、仕上がり質感を考慮した、細かい設定調整ができるようになりました。そして、今年、そんな高機能ドライヤーが多様化を図るべく、さらなる進化を遂げています。
【パナソニック】美顔器ならぬ〝美髪器″としてモデリングを強化
その象徴的な存在が、今年の9月に発売になったパナソニックの「ナノケア アルティメイト」です。すでに〝8万円超えのドライヤー″という見出しでニュースにもなっていますが、パナソニックはこちらのモデルを〝ドライヤー″というより、〝10万円前後の美顔器″と同等の価値にポジショニングすることでリブランディングを提案。2022年に発売されたモデルに比べると2倍以上の価格で発表しています。
その〝美顔器並み″の効果を実証するのが、今回、新たに搭載された3つのケア成分による、圧倒的なうるおいとヘアケア効果です。従来の10倍という「第二世代の高浸透ナノイー」、キューティクルを密着ケアする「ミネラル」、そして静電気の発生を抑える「マイナスイオン」です。この3つのケア成分の発生量をコントロールすることで、モイスト、ストレート、エアリー、スムースの4つのパーソナルメニューを実現。毛髪をケアするだけではなく、その日の気分やファッションにあわせて、〝なりたい仕上がり″に整えることを可能にしています。
【ReFa】〝サロン帰りのヘアスタイル”を自宅で再現できるのが特徴
一方、ヘアスタイリング力に注力しているのがReFaのスティック型ドライヤー「リファビューテック リセッター」です。ユニークなのは「ドライ」、「スカルプ」、「カールブラシ」の3種のアタッチメントを付属していること。
たとえば熊手のような形状のスカルプのアタッチメントは美容師の手をイメージしており、これらのアタッチメントを活用することで、ひし型シルエットにまとまる〝サロン帰りのような小顔ヘア″が完成。美容院の仕上がりを自宅で実現できるという画期的な製品に仕上がっています。また、スティック形状のアタッチメントは頭皮まで風が届くので、想像以上の速乾性を発揮。しかも、幅広の風に工夫したことで、腕をあげることなくラクに髪を乾かせるという工夫も魅力です。
【ヤーマン】音波タッピングと遠赤外線でヘッドスパ並みの爽快感を
ヤーマンからは頭皮の引き上げケアに注力したドライヤー、「ヴェーダリフトドライヤー」が登場。美容機器開発の過程で蓄積した表情筋研究の理論を生かすことで、ドライヤー機能に加え、表情筋や頭筋への知見を応用しているのが特徴です。
そのテクノロジーとは毎秒100回の音波タッピングと遠赤外線による温熱。このW効果により、髪を乾かしながらの頭皮ケアを実現。さらに、頭皮ケア専用モードでは独自の電気的刺激により、頭皮を動かしながら引き上げにもアプローチ。まるでヘッドスパを受けたような爽快感を得られます。
しかも、頭皮ケアにより毛髪が根元からふんわりと立ち上がるため、年齢などで頭頂部がペタンとなりがちな人のボリュームアップにもおすすめできる機種といえます。
ヘアケア分野では機能性を重視した¥1,000以上の高価格シャンプーが登場してからというもの、パーソナル化が進んでいますが、ドライヤーもまさにそのトレンドを継承しています。いままではドライヤーを家族でシェアすることが当たり前でしたが、これからはドライヤーも〝ひとりひとつ″自分専用をもつ時代になるのかもしれません。