【河内長野市】岩が湧き出る山とされた?岩湧山中腹の日本遺産葛城修験第十五番経塚はこんなところ
河内長野には3つの日本遺産があります。その中のひとつ、葛城修験の場合、山の中にあることが多いのですが、車を使えば比較的行きやすいスポットが葛城経塚二十八宿の第十五番経塚です。
その理由は、すぐ近くに林道が続いている点と、岩湧寺や四季彩館から近く、駐車場からも近いからです。
葛城修験の公式ページ(外部リンク)によれば、かつて経塚は岩湧寺本堂の北西と、寺域の南にある行所の2ヶ所にあったとのことですが、現存する経塚は前者になります。岩湧寺から滝畑ダム方向への林道を少し歩くと、林道の右側のガードレールの後ろに黄色い目印があります。
黄色い案内板のすぐ横にガードレールの切れ目があり、経塚に入る山道に続いています。公式ページによると、第十五番経塚の正式名称は岩湧山 従地湧出品(じゅうじゆじゅっぽん)というそうで、岩が湧き出る山とされた岩湧山の中腹らしい経塚の名称ですね。
山道に入りました。黄色以外にもいくつか看板があるのでわかりやすいです。
一本道を進んでいきます。歩いた感想としては他に迷うような道もなくわかりやすいです。
少し上り坂になっていて、頂きのようなものが見えてきました。あそこに経塚がありそうです。
ということで頂上に到着します。普通ならこの辺りで小さな祠などが見えるはずです。
頂に到着しました。ところが不思議なことに経塚らしきものが何ひとつ見えません。いったいどういうことでしょうか?
頂から少し下ったところにようやく経塚らしきものを見つけました。頂に上がってないと思って迷わないようにしましょう。
ということで、無事に第15番経塚の前に到着しました。後から来ることになるので、正面に回る必要があります。
ここに説明があり、本来は寺の東西に3つの経塚があることを示しています。ちなみにこの場所は、寺から見て西北の位置にあるので。西の経塚になります。
上から経塚を見下ろしました。
葛城修験の経塚に来ると修験者が奉納したものと思われる札が並んでいました。
比較的新しい札も混ざっています。令和四年、令和五年の文字がみえます。
ちなみに従地湧出品と何かを調べると、法華経の中で登場するもので、「地より湧き出てきた地涌の菩薩と呼ばれるものが現れる」(外部リンク)とのこと。従地湧出品の経塚があることから、岩湧山や岩湧寺の名前の由来のひとつという情報があります。
※もうひとつは岩が湧き出ているように見える風景からです。
岩が湧くと聞けば火山の噴火(溶岩)を思い出しますが、調べると岩湧山自体は火山では無いようです。ただ岩湧山を含めた和泉山脈全体になれば、一億年前にできた火山岩(泉南層群)の名残が見られるとのこと。
経塚の方に戻ると、立派な石碑があります。
石塔と小さな石像がふたつありました。
ちょうど15番経塚から奥を見ると、先ほど林道から歩いた道が続いています。
岩湧山 従地湧出品(第十五経塚)
住所:大阪府河内長野市加賀田
アクセス:岩湧寺から徒歩10分程度
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