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【年度内六冠ロード】藤井聡太竜王(19)棋王挑戦を目指して出発! 7月8日、中川大輔八段(53)戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 7月8日。東京・将棋会館において第48期棋王戦コナミグループ杯・挑戦者決定トーナメント2回戦、藤井聡太竜王(19歳)-中川大輔八段(53歳)戦がおこなわれます。

 本局の勝者は3回戦で久保利明九段と対戦します。

 タイトル8つのうち、現在は5つを占めている藤井竜王。残すは名人、王座、そして棋王の3つです。

 藤井竜王はもし今年度、五冠防衛、棋王挑戦&獲得となれば、史上最年少で六冠達成です。

 番勝負ではこれまで敗退したことのない藤井竜王ですが、タイトル戦では挑戦権を獲得するまでが大変です。棋王戦ではこれまで5期参加して、いずれもトーナメントの途中で姿を消しています。

 藤井現竜王は昨年度、斎藤慎太郎八段に敗れました。

 今期ははたして、どうなるでしょうか。

 藤井竜王の今年度成績は6勝3敗です。

 中川八段の今年度成績は4勝2敗です。

 中川八段は今期棋王戦、予選で小林宏七段、三枚堂達也七段、宮田敦史七段、青嶋未来六段を連破。本戦に進みました。

 今期棋王戦は、里見香奈女流四冠が女性として初めて予選を通過したことが大変な話題となりました。

 予選通過者の顔ぶれを見ると、なるほど納得という実力者ばかり。その中で中川八段は最年長です。

 中川八段は相掛かりなどを得意とする居飛車党。藤井竜王とは今回が初手合となります。

 中川八段の趣味は登山です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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