季節のフルーツを使った酵母がこだわり!ハードパンが人気な古民家ベーカリー
どこか懐かしさも感じる!大人な三島パン旅をナビゲート
旅するパンマニア 片山智香子です。北は北海道、南は沖縄まで日本全国美味しいパンを求めて旅をしています。いままで食べたパンの累計は軽く1万個以上。そんなパン愛好家の私が「これは!」と感動した日本各地のパンを紹介していきますね。
今回紹介するエリアは静岡県・三島市。
JR東海道線、伊豆箱根鉄道、そして、東海道新幹線も停車する、三島駅。南口を下車したら、目の前の大きな通りを右方向へ。徒歩で15分くらい、閑静な住宅街の中に、引き戸で和な佇まいのBoulangerie Ca dependが見えてきます。
パンごとに10種類の粉を使い分け、リンゴやミカンなど、季節のフルーツを天然酵母として使用するなど素材にはこだわっている様子。生地に水分を多めに使うことで、焦げにくく、外はパリッと中はもっちりとした食感が特徴。
ちなみに、店名の「Boulangerie Ca depend(ブーランジェリー サ デポン)」の訳は「時と場合による」という意味なのだそうですよ。
中に入ると目の前にはハード系を中心としたパンがずらり。築50年以上の古民家で営んでいるということもあり、初めて来た場所なのにどこか懐かしさも。
オリーブバゲットとカンパーニュを実食
惣菜パンや甘めなパンに心惹かれながらも、素材の味わいを深く感じることができるリーンなパンを食べてみたい!という欲求が抑えきれず。
やはりハード系は人気があるそうなので、オリーブバゲットとカンパーニュを購入。
バゲットは普通のものとオリーブ入りの2種類があります。カンパーニュがシンプルな味わいなのでこちらはオリーブバゲットにしました。
オリーブとチーズ、それにアンチョビが入っているようなのですが、アンチョビは思ったほど味の主張はなかったような。
旅行先で購入したので、翌日に頂いたのですが、粉や酵母のパンチある香りが鼻腔をくすぐり食べる前から期待が膨らみます。
クラスト(外側)は噛み応えありながらも、クラム(内側)はもっちり、時折遭遇するジューシーなオリーブがアクセント。個人的には、底部分のちょっと焦げた部分が香ばしくて好き。
バゲットは1本からの購入になりますが、カンパーニュはハーフから購入可能。クラスト(外側)は薄く、さっくり香ばしいです。クラム(内側)は深みある味わい。良い意味で雑味があり食べていて飽きのこない味。色合いからして酸味が強いのかなと思ったのですが、そこまで酸味は感じないのでカンパーニュ初心者にもハードルは低そうですよ。
もちろん、そのまま食べても美味しいのですが、シチューと一緒に食べたら、旨味をギュッとパンが吸い込んでくれてさらに美味しかったので食事のお供にも良さそうです。
Boulangerie Ca depend
住所:静岡県駿東郡長泉町下土狩201-2
電話番号:050-1221-2257
営業時間:10:00~
定休日:日曜日・月曜日