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2日前に第1子誕生で新米パパ、中村晃が2軍で実戦復帰「腹を決めて」

田尻耕太郎スポーツライター
試合前練習で小久保監督(背番号90)と話をする中村晃

【9月5日 ウエスタン・リーグ ソフトバンク4-0オリックス タマスタ筑後】

 背部痛で1軍登録を抹消されていたソフトバンク・中村晃外野手が実戦復帰した。

 この日は1軍戦がなかったこともあり小久保裕紀監督や奈良原浩ヘッドコーチらが視察に訪れた中で、「2番一塁」でスタメン出場。2打席目までは中飛、空三振に倒れたが、5回裏2アウト二塁の第3打席ではオリックスの先発・権田琉成のチェンジアップをセンター前へヒットを放った。ここで代走を送られ、3打数1安打で交代した。

 出場後には「打席での違和感はそんなになかった。守備も打球はそんなに飛んできてないけど、咄嗟に動くことへの怖さはない」と振り返った。

 中村晃は8月11日の楽天戦(みずほPayPayドーム)にスタメン出場したが、翌日に背中の痛みを訴えて出場選手登録を外れていた。当初は最短10日間での1軍復帰も目指したが、体調不良も重なりファーム調整が長引いていた。

小久保監督が説明する1軍復帰時期は?

 また、3日に第1子となる男児が誕生。「家族のために。妻だけじゃなく子供という守るものが増えた。頑張りたい」と“復権”への思いをさらに強くしている。

 小久保監督は1軍復帰時期については「自分がいけると思ったら『言ってこいよ』と伝えた」と話している。

 明日6日は引き続き2軍戦(広島戦=タマスタ筑後)に出場する意向を明かした中村晃は「自分の中で腹を決めてという思いは、実戦に入って高まってきた」と力を込めた。「腹を決めて」という言葉を3度口にした鷹の勝負師。終盤戦を勝ち抜くための今のソフトバンクには必要な存在だ。

ソフトバンクが「マイナス0.5差」で堅守。前田悠が8回無失点

【9月5日 ウエスタン・リーグ ソフトバンク2-3オリックス(7回表降雨コールド) タマスタ筑後 1,268人】

オリックス  `000000000 0

ソフトバンク `02011000× 4

<バッテリー>

【B】●権田、山岡、本田、阿部――堀

【H】○前田悠、津森、宮里――盛島、嶺井

<本塁打>

なし

<スタメン>

【B】4大里 8杉澤 7池田 5内藤 Dトーマス 6安達 3山中 9野口 2堀

【H】9三森 3中村晃 8笹川 5井上 D谷川原 6ダウンズ 4廣瀨 2盛島 7佐藤航

<得点経過>

2回裏【H】廣瀨が先制2点タイムリー(H2-0B)

技ありのライト前タイムリー
技ありのライト前タイムリー

4回裏【H】ダウンズ、タイムリー二塁打(H3-0B)

公式戦初出場のジーター・ダウンズ
公式戦初出場のジーター・ダウンズ

5回裏【H】笹川がタイムリーヒット(H4-0B)

(※写真はすべて筆者撮影)

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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