開幕戦のホームラン。バムガーナーら4人が2本塁打を放ち、ハーパーは3年連続の開幕アーチ
今シーズンの開幕戦では、4人が1試合2本塁打を記録した。開幕戦の2本塁打はメジャーリーグ記録ではなく、ジョージ・ベル(1988年)、タフィー・ローズ(1994年)、ドミトリー・ヤング(2005年)が3本を打っている。とはいえ、開幕戦に4人が複数本塁打は、21世紀に入ってから最も多く、2005年と並ぶ。昨シーズンはトレバー・ストーリー(コロラド・ロッキーズ)だけ。2012年は誰もいなかった。
4人のうち、マディソン・バムガーナー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)は開幕戦で2本塁打を放った史上初の投手となった。通算でも、開幕戦に2本塁打を打った投手は、他にドン・ドライスデール(1959年、1965年)しかいない。バムガーナーは27歳で、ここ4年続けて開幕投手を務めている。ドライスデールを追い抜く可能性は十分ありそうだ。
他の3人、ヤズマニ・グランダル(ロサンゼルス・ドジャース)、ルーグネット・オドーア(テキサス・レンジャーズ)、クリス・デービス(オークランド・アスレティックス)の開幕2本塁打は、バムガーナーより1日遅く、そこまで話題にもならなかったが、グランダルは1本目を左打席、2本目を右打席から放った。開幕戦の両打席アーチは史上3人目。2009年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスの2人、フェリペ・ロペスとトニー・クラークが記録している。
また、ブライス・ハーパー(ワシントン・ナショナルズ)は過去2年の開幕戦に続いてホームランを打ち、2013年の2本塁打と合わせて通算5本とした。開幕戦の通算本塁打は、フランク・ロビンソン、ケン・グリフィーJr.、アダム・ダンの8本が最多。ハーパーは出場した開幕戦5試合中、2014年を除く4試合で本塁打を打っており、しかもまだ24歳と若い。早ければ30歳を迎える前に、開幕戦の通算記録を塗り替えるかもしれない。