脳卒中の後遺症『片まひ』に隠された意外な精神症状【介護福祉士が漫画でわかりやすく解説】
こんにちは。認知症と介護のケアサポーター『夢 はるか』です。わたしは介護現場で15年以上働く介護福祉士です。
介護の仕事をしながら、子どもの頃から好きだった漫画を描くことで、一人でも多くの人に認知症や介護のことを知っていただけたらと思い、Yahoo!ニュースへの寄稿を続けています。
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害(脳卒中)の後遺症に、左右どちらか半身の運動機能が低下する『片麻痺』があります。
片麻痺の症状
片麻痺は、左右どちらかに麻痺の症状が出るので、体のバランスが取りにくくなり、歩行に支障が出ます。
また顔の片側に麻痺が出て、思うように食べられないこともあります。
左右の脳は、体の反対側の動きを司ります。
脳卒中による右脳の損傷は、体の左側に影響を与え、左脳の損傷は、体の右側に影響を及ぼします。
そして片麻痺に現れるのは、このような体の不自由さだけではありません。
左右の麻痺に応じて、体の動きとは関係のない、意外な精神症状が現れます。
右麻痺の特徴
右麻痺の場合は、うまく喋れないなどの、言語障害が現れやすいのが特徴です。
右麻痺に気づいたら、
「この人は、話すことが不自由かも?」
と考えて、ゆっくりした会話を心がけることで、コミュニケーションがとりやすくなります。
左麻痺の特徴
左麻痺の場合は、怒ったり泣いたりなどの感情が抑えられない、感情失禁が現れるのが特徴です。
左麻痺の人に会ったら、
「この人は、急に怒り出したり、泣き出したりするかもしれない」
と心の準備をしておくことで、突然の感情変化にも対応しやすくなります。
このように左右の麻痺、それぞれの特徴を理解することで、よりスムーズなコミュニケーションがとれると思いますよ。