Yahoo!ニュース

『財布を見てわかる』認知症の初期症状【介護福祉士が漫画でわかりやすく解説】

こんにちは。認知症のお悩みサポーター『夢 はるか』です。

わたしは訪問介護の仕事で、お年寄りと一緒に買い物に行くことがあります。

「以前はもっとスムーズに買い物ができたのに、最近ちょっと・・・」

と思われるとき、実は認知症の初期症状が現れていることがあります。

財布の中が小銭だらけ

認知症による判断力の低下や、指先の動きが鈍くなることで、レジでの会計に時間がかかるようになります。

財布から小銭を出すことが面倒になり、いつもお札を出してしまいます。

そんなことを続けているうちに、いつの間にか財布が小銭で一杯になっています。

サポートのポイント

定期的に財布の中身を確認して、取り出しやすい量の小銭だけを入れておくと良いでしょう。

ゆっくりレジ

後ろの人を気にせずに、ゆっくり会計ができる『ゆっくりレジ』を設置しているお店もあります。

『ゆっくりレジ』なら、時間がかかっても、自分のペースでお金を取り出すことができますし、どうしてもできないときは、店員さんを呼べば助けてくれます。

これからは、AIが買い物支援をしてくれる、さらに便利な世の中になっていくのかもしれません。

なじみの店の活用

最近では少なくなりましたが、近所になじみの小さなお店があればラッキーですね。

昔ながらの小さな店なら、なじみのお客さんの状態をよく知っていて、気を利かせて対応してくれるでしょう。

何よりも便利さや速さが求められる世の中で、そんな『人のあたたかさ』は貴重ですね。

「レジが混んでいても、慌てず、せかさない」

そんな心の余裕を持って、人に接していきたいものです。

認知症は誰にとっても、明日はわが身のことなのですから。

【介護マンガ 夢はるか】制作チームの介護福祉士たちが、『財布を見ればわかる』認知症の初期症状について、YouTube動画でさらに詳しく解説しています。記事の感想やコメントもこちらからお待ちしております。

介護福祉士として通所介護(老人デイサービスセンター)や訪問介護(ホームヘルパー)の現場で働いてきました。研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

【介護マンガ】夢はるかの最近の記事