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マスク着用はプレーに影響するのか。その答がこれ!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
クリント・フレイジャー(ニューヨーク・ヤンキース)Jul 18, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月18日、ディーディー・グレゴリアス(フィラデルフィア・フィリーズ)とクリント・フレイジャー(ニューヨーク・ヤンキース)が、それぞれ別の球場で行われたエキシビジョン・ゲームに出場し、ホームランを打った。

 この日のホームランは他にもあったが、彼らはどちらもマスクを着用していた。サンプル数としては少ないものの、マスクをしていてもプレーはできる、パフォーマンスが低下することはない、と実証するかのようだ。

 打った相手も申し分ない。グレゴリアスはマックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)、フレイジャーはリック・ポーセロ(ニューヨーク・メッツ)から打った。言うまでもなく、シャーザーは現在のメジャーリーグを代表するエースだ。サイ・ヤング賞に3度選ばれ、過去4年とも投票3位以内に入っている。5位以内であれば、2013年から7年連続だ。ここ数年は精彩を欠くポーセロも、4年前にサイ・ヤング賞を手にしている。

 グレゴリアスとフレイジャーは、レギュラーシーズンでもマスクを着用してプレーする予定だ。フィリーズとヤンキースは、7月27日~30日に対戦する。ホームとアウェーを入れ替え、シチズンズバンク・パークとヤンキー・スタジアムで2試合ずつを行う。マスク着用の2人が、同じ試合でホームランを打ち合うかもしれない。

 ちなみに、昨シーズンまで、彼らはチームメイトだった。グレゴリアスもヤンキースにいた。1試合だけとはいえ、アベック・アーチも記録している。フレイジャーがメジャーデビューした、2017年7月1日の試合だ。6回表にグレゴリアスがホームランを打ち、7回表にフレイジャーが続いた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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