激戦のライト級でリナレスにチャンス到来 WBC王者ヘイニーに挑戦
ボクシング3階級王者のホルヘ・リナレス(35=帝拳)が、5月15日WBC世界ライト級タイトルマッチで、正規王者のデヴィン・ヘイニー(22=アメリカ)と対戦すると報道された。
ヘイニーは2度目の防衛戦、リナレスにとっては2018年にロマチェンコに敗れてから2年ぶりの世界戦となる。
ベテランのリナレスVS若手のヘイニー
リナレスは2002年に日本でデビューし、これまで51戦46勝(28KO)5敗の戦績を誇る。
スピードとハイレベルなテクニックを兼ね備え、フェザー級、スーパーフェザー級、ライト級の3階級を制覇している。昨年の2月に試合をしてから1年以上のブランクがあるが、今回念願の王座返り咲きのチャンスを得た。
対するヘイニーは、アメリカ出身のボクサーで、アマチュア経験を経て16歳でプロデビュー。
22歳と若いがプロでは無敗、25戦全勝(15KO)の戦績を誇る。アマチュア時代にはWBCライト級暫定王者のライアン・ガルシアにも勝利している。
前回の試合では、元王者のユリオルキス・ガンボアに大差判定で勝利した。長いリーチから繰り出されるスピードのあるパンチは脅威だ。メイウェザーから直々にボクシングを指導され、メイウェザー2世とも呼ばれている。
新進気鋭の若手ヘイニーに対し、20年のキャリアを誇るリナレス。対照的な2人の対戦となる。
リナレスが語るヘイニー
リナレスは自身のYouTubeチャンネルでヘイニーの印象について「パンチ力はないが、タイミングが良くやスピードがある。若いしタレント性もあるので対戦するのが楽しみ」と話していた。
両者は3年前にスパーリングをした経験があるためお互いの手の内もわかっているようだ。
「前回の試合では、ガードを下げたメイウェザースタイルだった。だが、私と戦う時はそうはいかないだろう。自分からプレッシャーをかけてい攻めていく」
「タイトル戦が決まってよかった。今年絶対チャンピオンになる」と意気込みを語った。
激戦のライト級
ライト級は全階級で最もタレントが揃っている。
ここに最強王者だったワシル・ロマチェンコが加わる。
全てのベルトを持つロペスは、IBF王座の指名試合でジョージ・カンポソスと対戦する予定だ。
リナレスがヘイニーに勝利すれば、さらに盛り上がるだろう。
リナレスは、パワー、スピード、テクニックとボクサーに必要な能力を全て兼ね備えている。多くの選手たちからお手本とされていたボクサーだ。
ベテランの域にいるが、まだまだトップ戦線で戦えることを証明してほしい。
ライト級の頂上決戦に注目だ。