アップル新型iPhone、安い液晶モデルは発売が遅れる? 2年縛りの無料解約月に間に合わない可能性
アップルが今年9月に発売するとみられている新型iPhoneのうち、価格の安い液晶ディスプレイモデルの発売が遅れると米フォーブスが報じています。
フォーブスは米調査会社「GBH Insights」のレポートから、新型iPhoneのうち6.1インチの液晶ディスプレイモデルの製造でトラブルが起きており、最大で2ヶ月遅れになる可能性があると伝えました。
相次ぐ液晶モデル製造遅れの情報
6.1インチの液晶ディスプレイモデルの製造にトラブルが起きているとのレポートは、今回だけではありません。
先月7月24日、モルガン・スタンレー証券のアナリストであるケイティ・ヒューバティ(Katy Huberty)氏が、液晶ディスプレイ用のLEDバックライトの問題から生産が6週間遅れていると報告。
また、続く7月28日には国内メディア「Macお宝鑑定団 blog(羅針盤)」も、関係者からの情報としてアップルが液晶ディスプレイモデルでも薄いベゼルを実現することに挑戦しているものの、完成品の歩留まりの低さから出荷が11月末になるとの予測を伝えています。
MNP(乗り換え)ユーザーへの影響大か
冒頭で紹介したフォーブスは「販売開始が11月ではクリスマス前になっても入手困難かもしれない」と、その入手の難しさを伝えています。
しかし、日本のユーザーにとっての問題は入手の難しさよりも発売時期の遅れです。
価格の安い新型iPhoneを選ぶユーザーは旧モデルの『iPhone 7』や『iPhone 6s』、『iPhone 6』を所有していると考えられます。
これらのモデルが発売された時期はいずれも9月であり、2年縛りプランだと更新月は10月(25ヶ月目)と11月(26ヶ月目)です。入手可能な時期が12月(27ヶ月目)にずれ込んだ場合、MNPを利用するユーザーは解約金を支払う必要が出てきます(とくに『iPhone 7』ユーザー)。
直近ではドコモが更新月を従来の2ヶ月から3ヶ月へと延長すると発表しましたが、これは「24ヶ月目」をふくめることでの3ヶ月のため、9月に契約していた場合は12月には2年縛り契約が自動更新されてしまっています。
MNPを使って少しでもオトクにiPhoneを利用したいというユーザーは、自分の契約の更新月をチェックしておきましょう。iPhone発売時の9月に契約していた場合、発売後すぐに入手しないと無料解約月に間に合わない可能性が大です。