「自公の与党過半数割れ」の結果となった衆院選。

韓国メディアの反応はどうだったのか。

全般的にその関心度は高い。国内最大の通信社「聯合ニュース」はNHKの出口調査段階から「自民・公明党の過半数は不確実」と速報で伝えるほどだった。その後午前4時52分に結果をこう伝えている。

「日本総選挙 自民・公明与党、15年ぶりに過半数割れ...政界が混乱」

いっぽう5大紙は、ほとんどが28日朝刊の紙面の1面で関連ニュースを報じている。

「NHK自民・公明連立与党の過半数割れが確実」（朝鮮日報）

「日本 自民党の単独過半数崩壊　石破氏、早期衆院選が裏目に」（東亜日報）

「NHK出口調査　日本衆院選、自民党単独過半数割れが確実」（ハンギョレ新聞）

「日本の連立与党、総選挙での過半数確保が不透明」（京郷新聞）

※「中央日報」は1面に掲載なし。

これらの強い関心度は、韓国での「日本はなかなか変化をしない国」というイメージを覆すものでもある。実際に現地で大手広告代理店社員とこの日本の衆院選の話になり「今回ばかりは結果が分からないですよ」と話したところ、「え？　日本がそんなわけがないでしょ」という返答があった。一般的には「裏金問題」については詳しいところまでは伝わっていない。

各メディア共に、まだ、仮に政権交代が起きた場合韓国にはどんな影響があるのかについての分析にまでは踏み込んでいない。

ただただ、日本の今回の衆院選の結果に驚いているというところ。大手紙以外でもそのショックを強い見出しで伝えるメディアが多かった。

「日本自民党、総選挙で大敗...15年ぶりに過半数割れ」（江原道民新聞）

「日本自民党が過半数割れ...石破氏『一ヶ月天下』か」（MBC）

「日本総選挙 自民党『惨敗』...政局混乱を予告」（釜山日報）

「日本『裏金スキャンダル』関与議員、総選挙で続々と落選」（SBS）

（了）