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服部慎一郎四段(23)徳田拳士四段(24)依然好調! 藤井聡太竜王(20)成績ランキングじわり浮上

松本博文将棋ライター

 2022年度の将棋界は5か月が過ぎました。

 ずっと勝ちっぱなしだった服部慎一郎四段(23歳)。加古川青流戦では準々決勝で山本博志四段に敗れ、ついに連勝は19でストップしました。

 連勝が止まった直後の新人王戦準決勝。服部四段は齊藤優希三段に劇的な逆転勝ちを収め、決勝三番勝負に進みました。

 服部四段の今年度成績は23勝4敗(勝率0.852)です。

 服部四段は対局数、勝数、連勝の3部門でトップに立っています。すでに収録されているNHK杯2回戦、郷田真隆九段との対局は9月4日に放映されます。

 今年度デビューした山口県初の棋士、徳田拳士四段(24歳)。里見香奈女流五冠の棋士編入試験でも注目され、壁の役目を果たしています。

 徳田四段は公式戦でも依然好調です。現在は13勝1敗(勝率0.929、10連勝中)で勝率1位を走っています。

 デビュー以来ずっと、成績ランキングで上位の藤井聡太竜王(20歳)。今年度は現在12勝4敗(勝率0.750)です。

 藤井竜王は五冠を保持する立場となり、挑戦権を争うトーナメント、リーグに参加する機会は減っています。しかしタイトル戦番勝負が絶え間なく続き、ハードスケジュールであることに変わりはありません。

 六冠を目指す棋王戦本戦トーナメントでは、久保利明九段に勝ってベスト8に進出しました。

 9月5日・6日には王位戦七番勝負第5局がおこなわれます。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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