日本の南に熱帯低気圧が発生する予想、ただ影響は限定的か?
今夜には熱帯低気圧が発生し、北上予想
気象庁の予想していた通り、きのう18日(金)午前9時、フィリピンの東海上に熱帯擾乱(ねったいじょうらん)の一つ、低圧部が発生しました。
ところが昨夜午後9時には天気図上からは姿を消し、いったん低圧部は解析されなくなったのですが、今後は北上しつつ、ややまとまる予想で、上図の予想天気図にある通り、きょう19日(土)午後9時には北緯20度を少し越えたあたりで、熱帯低気圧が発生する予想です。
その後、日本の南をゆっくりと北上しますが、あす20日(日)午後9時になっても中心の気圧は1010hPaと予想されており、今のところ、特に発達することはなく北上する見込みです。
ただ熱帯低気圧が北上する日本の南の海面水温は、先日通過した台風10号で海がかき混ぜられたため、いったん平年よりやや低くなっていましたが(9月10日頃)、その後は再び上昇に転じ、現在は平年よりやや高く、29℃から30℃位あります。
この暖かな海面上で、現在の予想以上に発達する可能性も考えられますが、現段階では、台風のような勢力にまで発達させる計算は、ほとんど見受けられません。
伊豆諸島は要注意も、影響は限定的?
雨と風の予想をみてみると、あす20日(日)は熱帯低気圧周辺の雨雲が日本の南を北上し、秋雨前線の雨雲と一体化するような予想となっています。
活発な雨雲のかかる八丈島など伊豆諸島では雨が激しく降るおそれもありますが、本州付近へはあまり広がらず、影響は限定的な感じがします。
とは言え、その後の熱帯低気圧の動向に関して、衰弱しながら日本の東へ足早に抜けていく、あるいは前線に吸収されて消滅する、また熱帯低気圧自体が衰弱するなどの計算がある一方で、日本の南で動きが遅くなり、来週の中頃にかけて、本州付近に近づくような計算なども少数派ながら見受けられる状態です。
今のところ、台風への発達は見込まれず、影響は限定的とみられますが、勢力予想や進路予想、または北上するタイミングなど、まだまだ不確実性が高いですから、日本の東へ抜けるか、あるいは衰弱するなどして影響がなくなるまでは、念のため、最新情報にご注意下さい。