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【葛飾区】お肉ゴロゴロ、パプリカ香るハンガリーの煮込み料理が絶品!柴又の「旅の食堂 ととら亭」

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

暖かい日と寒い日が行きつ戻りつする今日この頃。風が冷たい夜には「美味しい煮込み料理であたたまりたい…」という方も多いことでしょう。
柴又の「旅の食堂 ととら亭」は、世界中を旅行したご夫妻が営む、異国の料理が食べられるレストラン。現在、ディナーの時間に期間限定ハンガリー料理を提供しています。こちらで、ハンガリーの国民的な煮込み料理を食べてきました。極上の美味しさです!

「旅の食堂 ととら亭」ディナータイムの入口
「旅の食堂 ととら亭」ディナータイムの入口

京成線 柴又駅を降り、駅の前の道を帝釈天参道の反対側に歩いていくと、すぐ右手に旅の食堂 ととら亭の入口が現れます。ウッドフェンスで囲まれたアプローチの奥には、のれんがかかった和風のファサードがあり、隠れ家のような雰囲気。風情があります。

世界の写真が並ぶ店内
世界の写真が並ぶ店内

入口から想像できないほど広々とした店内は、木のぬくもりにあふれるハイセンスな空間。天井のダクトレールからスポットライトが照らす壁には、世界各国の写真が並び、カウンターやパーテーションには様々な国のグッズが飾られています。
筆者はカウンターから下がる、エチオピアの十字架の繊細な美しさに興味津々。どこを見渡しても異国情緒が漂い、旅好きの人ならきっと心惹かれるものが見つかるはずです。

瀟洒なカウンター席
瀟洒なカウンター席

カウンターに下がる精巧なエチオピアの十字架
カウンターに下がる精巧なエチオピアの十字架

こちらではランチの時間には毎日2ヵ国の料理を提供しており、どの国のメニューになるかはその日のお楽しみとなっています。
ディナーの時間には、グランドメニューとともに、「旅のメニュー」と銘打った特集料理を3か月ごとの入れ替えで提供しています。現在は「ハンガリー料理」の特集期間中。なかなか味わう機会のないハンガリーのお料理を食べられるということで、ワクワクしながらメニュー帳をめくりました。

ハンガリー料理が並ぶメニュー帳と赤ワイン
ハンガリー料理が並ぶメニュー帳と赤ワイン

まずはこの日のグラスワインの中から、ポルトガルの赤ワイン(税込700円)で乾杯。熟した果実の豊穣さを感じる、まろやかな飲み心地がたまりません。

お目当てのハンガリー料理は、「グヤーシュ」(税込1,200円)、「ホルトバージパラチンタ」(税込1,200円)、「セルテシュペルケルト」(税込1,700円)を頼んでみました。聞き慣れない料理名に、期待が高まります。ホルトバージパラチンタとセルテシュペルケルトは、同行の家族とシェアすることにしました。

グヤーシュ
グヤーシュ

まず出てきたグヤーシュは、ハンガリー料理のシンボル的存在のスープ。印象的な赤い色はパプリカによるもので、中身を掬うと牛肉やジャガイモ、ニンジン、玉ねぎなどがどっさり入っています。じっくり煮込まれたビーフがパプリカの風味に良く合い、ゴロゴロ入った野菜も食べ応え抜群。キャラウェイのほのかな甘みとさわやかな香りが、スープの美味しさをますます深めています。あたたまる!

牛肉と野菜がたっぷり
牛肉と野菜がたっぷり

次に出てきたのはホルトバージパラチンタ。主菜になるクレープ料理で、「ホルトバージ」はハンガリー東部の地名、「パラチンタ」はクレープを意味します。クレープの中には、煮込んだチキンをほぐした具がたっぷり。外側にはクリーミーなパプリカソースとサワークリームがかかっています。パプリカソースの甘みとサワークリームのさわやかな酸味は、鶏肉の旨みと絶妙なハーモニー。食べ応えがあるクレープです。

ホルトバージパラチンタ
ホルトバージパラチンタ

パラチンタの後に出てきたセルテシュペルケルトは、パプリカソースで煮込んだポークシチュー。「セルテシュ」がポークで、「ペルケルト」がシチューを表します。じっくり煮込まれた豚肉は口の中でとろけ、パプリカソースのほのかな甘みとスパイスのマジョラムの香りにぴったり。絶品です!付け合わせのハンガリーのパスタ「ノケドリ」もパプリカソースとの相性が抜群で、もちもちした食感にハマります。
お味もボリュームも満点のこのメニューは、今回のハンガリー料理特集の中でも、お客さんに大人気だそうですよ。

セルテシュペルケルト
セルテシュペルケルト

手間をかけて煮込まれたハンガリーのお料理は、心もお腹も満足させてくれる豊かな美味しさでした。こちらのハンガリー料理特集の期間は、3月17日までとのことです。ぜひお早目に足を運んで、味わってみてください。

なお、3月20日からの旅の特集料理は、「プラナカン料理」を提供する予定だそうです!マレー半島において、中国系移民とマレーの女性の子孫である「プラナカン」が受け継いできたこのお料理は、実は筆者の大好物なのです。こちらも必ず食べに行きたいと思っています。

ハンガリー料理特集は3月17日まで
ハンガリー料理特集は3月17日まで

旅の気分を胃袋で味わえる「ととら食堂」で、ハンガリー料理をはじめ、各国のお料理をぜひ食べてみてくださいね。世界にはまだまだ知らない美味しいものがあることにワクワクしますよ!

店名: 旅の食堂 ととら亭/Rettyページ
住所: 東京都葛飾区柴又4-8-10
電話: 03-6801-7003
営業時間: ランチ 11:30~14:30(L.O.13:30) /ディナー 18:00~22:00(L.O.21:00)
定休日: 火曜日 ※月曜日はディナー休み、金曜日はランチ休み
クレジットカード: 可
アクセス: 京成電鉄金町線 柴又駅から徒歩約1分
公式HP: https://totora.sakura.ne.jp/

ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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