タティースJr.の100本塁打到達は史上4番目の速さ。ジャッジを凌ぐ
8月2日、フェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)は、9回表にホームランを打ち、通算100本塁打に到達した。
タティースJr.は、今シーズンがメジャーリーグ4年目。デビューから362試合で100本塁打は、325試合のライアン・ハワード、347試合のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)、355試合のゲリー・サンチェス(当時ニューヨーク・ヤンキース/現パドレス)に次ぐ速さ(出場試合の少なさ)だ。タティースJr.に抜かれるまで4位に位置していた、371試合のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)より9試合少ない。
一方、24歳と213日で100本塁打は、年少記録のトップ10に入らない。最年少は、22歳と132日のメル・オット。現役選手は、4人がランクインしている。23歳と127日のミゲル・カブレラ(当時フロリダ・マーリンズ/現デトロイト・タイガース)が6位、23歳と169日のホアン・ソト(当時ワシントン・ナショナルズ/現パドレス)が8位、23歳と181日のブライス・ハーパー(当時ナショナルズ/現フィラデルフィア・フィリーズ)が9位、23歳と182日のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は10位だ。
24歳の誕生日を迎える前に100本のホームランを打った現役選手は、彼らの他に、23歳と184日のロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)、23歳と221日のジャンカルロ・スタントン(当時マイアミ・マーリンズ/現ヤンキース)、23歳と253日のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)がいる。
タティースJr.は、禁止薬物の使用による出場停止がなくても、100本塁打に到達するのは、23歳ではなく24歳だったのではないだろうか。処分を科された昨年8月12日の時点で、通算本塁打は81本。タティースJr.の誕生日は1月2日なので、23歳で100本塁打とするには、8月12日以降にパドレスが行うレギュラーシーズンの48試合で、19本のホームランを打つ必要があった。昨シーズン、タティースJr.は開幕から欠場していて、処分の時点では復帰していなかった。
なお、父のフェルナンド・タティースが100本塁打に達したのは、752試合目。年齢は、33歳と217日だった。こちらの誕生日は、1月1日だ。1イニング2本のグランドスラム――通算24本目と25本目――を含め、メジャーリーグで113本のホームランを打った。