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21世紀の明と暗!? レッドソックスのワールドシリーズ優勝4度は最多、ドジャースの敗退2度は最多タイ

宇根夏樹ベースボール・ライター
レッドソックスのワールドシリーズ優勝は5年ぶり Oct 28, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 21世紀に入ってから、ボストン・レッドソックスがワールドシリーズで優勝するのは、2004年、2007年、2013年に続き、今年が4度目だ。ワールドシリーズ進出(リーグ優勝)4度は、サンフランシスコ・ジャイアンツセントルイス・カーディナルスと同じだが、この2球団と違い、レッドソックスはワールドシリーズで敗退していない。どのシリーズも王手をかけてから足踏みせず、4度とも次の試合で優勝を決めている。ワールドシリーズに2度以上進出した10球団のうち、優勝100%はレッドソックスしかない。

筆者作成
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 一方、ロサンゼルス・ドジャースは2年続けてワールドシリーズで敗れ、21世紀最多タイの敗退2度となった。他の4球団中、カーディナルスとニューヨーク・ヤンキースは優勝も味わっているが、テキサス・レンジャーズデトロイト・タイガースは、2度進出したワールドシリーズのどちらでも涙を呑んだ。レンジャーズはドジャースと同じく、2010~11年に2年連続で敗退している。ただ、レンジャーズとタイガースのポストシーズン進出5度に対し、ドジャースは倍の10度を数える。

 とはいえ、ドジャースは昨年も今年も、ディビジョン・シリーズとリーグ・チャンピオンシップ・シリーズを勝ち上がった。21世紀にリーグ優勝をしていない11球団のうち、ワシントン・ナショナルズシンシナティ・レッズサンディエゴ・パドレスの3球団は、どのポストシーズンも最初のステージで姿を消している。ナショナルズは、モントリオール・エクスポズ時代を含め、球団創設から一度もワールドシリーズに進出したことがない。これは、他にはシアトル・マリナーズだけだ。

 なお、ピッツバーグ・パイレーツもリーグ・チャンピオンシップ・シリーズには進んでいないが、2013年にワイルドカード・ゲームでレッズに勝っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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