元楽天のゴームズはどうなる? 引退か現役続行か、二転三転する報道
東北楽天ゴールデンイーグルスは、5月6日にジョニー・ゴームズの退団を発表した。その後、ゴームズの進退に関する報道は、二転三転している。
FOXスポーツのケン・ローゼンタールは5月10日の記事で、「プレーしたい」というゴームズ自身の言葉を報じた。
それに対し、SBネイションのクリス・コッティーロは5月25日に「ゴームズの意向を知る関係者によれば、彼は引退することに決めた」と記した。
すると、数時間後には、ボストンのラジオ局WEEIのロブ・ブラッドフォードが「たった今ゴームズと話したところ。彼は引退しない」とツイートした。
さらに、ブラッドフォードのツイートを受け、コッティーロは記事をアップデートした。そこには「ゴームズが引退報道を公に否定したのは理解できる、すべての選択肢を今後に残しておくためだろう」と書いてある。
実際のところは、どうなのか。
本人の意志――たぶん、コッティーロのアップデートが正解だろう――はともかく、再びメジャーリーグでプレーすることはないと見る。楽天でプレーし、ちょうど2年前に帰国したケビン・ユーキリスのように、このまま引退するのではないだろうか。
楽天で記録した打率.169、1本塁打、OPS.526という成績は、18試合とサンプルが少ないので別にしても、ゴームズは過去2年ともOPS.660以下に終わっている。35歳のゴームズとメジャーリーグ契約を交わす球団はないだろう。マイナーリーグ契約を結んでも、メジャーリーグに昇格できる可能性は高くない。
ただ、ゴームズはこれまでに何度も死にかけている。自動車事故の際、同乗していた友人は命を落とした。寝袋が火に包まれたり、心臓発作に見舞われたこともある。ロサンゼルス・ドジャースのアナウンサー、ビン・スカリーは昨シーズンの試合中に、少年時代のゴームズが狼に襲われたエピソードを披露した。
ゴームズがメジャーリーガーとして甦っても、不思議ではないのかもしれない。ESPNは2013年に「E:60」という番組でゴームズを取り上げた時、「デッド・マン・ウォーキング」と銘打った。