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GW直前に知っておきたい!「温泉での混雑を回避する」5つの方法

高橋一喜温泉ライター/編集者

今週末からGWがスタートする。せっかくの連休は温泉地でゆっくり羽を伸ばしたいという人も多いだろう。

一方で、連休中の温泉地は人が多くて、心からリラックスすることができない、というのも現実。人気の温泉地や旅館ほど混雑して落ち着かないものだ。

温泉の醍醐味は、非日常の空間でゆっくり心身を休めることにある。上質な源泉であれば、その湯とじっくり向き合う。自然の中にある露天風呂であれば、景色を愛で、木々や川、鳥の声に癒される。

日々、人混みの中で心をすり減らしているビジネスパーソンにとって、温泉入浴は日常では味わえない貴重な時間である。

そこで今回は、できるかぎり温泉での混雑を避けるためのコツを5つに絞ってお伝えしたい。

①休日をズラす

混雑を避けるためにいちばん有効なのは、カレンダーの休日をズラすことだ。

温泉旅を充実させるためには、宿泊客が多い休前日や連休は避けたほうが無難である。どこの観光地もそうだが、温泉地の人手は週末と平日とでは雲泥の差だ。温泉旅を決行するのに向いているのは、休前日よりも断然平日である。

とはいえ、カレンダー通りにしか休みをとれないという人も多いだろう。そういう人は、有休を最大限に活用したい。休前日はとくに混み合うので、せめて金曜日や月曜日に有休をとって混雑を避けるといいだろう。

GWのような大型連休であれば、「連休の前後に有休をくっつける」あるいは「連休の中日の平日を中心に計画を立てる」ことで、多少は混雑を避けられる。

②「チェックイン直後」と「食事の直前」を狙う

すでに連休中の宿の予約が決まっているなら、せめて浴場が混み合う時間を避けて入浴したい。もちろん、人が少ないほうがひとりの時間を満喫できるからであるが、余計なストレスを避ける意味でも他の入浴客がいないほうが安心できる。

チェックイン開始時間(たとえば15時)直後は、まだ到着していない客もいるし、部屋で一息つきたいという人が多い。だから、早めにチェックインしたら、すぐに浴衣に着替え、浴室に向かう。

食事時間の直前も入浴客は少ない。たいていの人はチェックイン後、一息ついてから入浴するので、食事時間前にはすでに入浴が済んでいることが多い。18時から食事であれば17時15分~17時45分くらいがねらい目である。逆に食事スタート時間の1~2時間前は入浴客が多いので避けたい。

湯船での混雑をするためのテクニックをもうひとつ。夕食の時間を18時からか19時からかを選べる場合、19時を選ぶ。このようなケースでは、18~19時のあいだは半分の宿泊客は食事をしているので、必然的に入浴客が少なくなる。

③客室が少ない宿を狙う

客室数が少ない温泉宿をねらって宿泊すれば、浴場でバッティングする可能性は低くなる。筆者の感覚からいえば、8組以下なら浴場でいっしょになる可能性は低く、複数の湯船があれば、ひとりでの入浴が叶うことが多い。ただし、部屋数が少ないと予約も埋まりやすいので、早め早めの計画が理想だ。

④貸切風呂や温泉付き客室がある宿にする

コスト高になるケースもあるが、サービスの一環として貸切風呂や温泉付き客室を採り入れている宿が増えている。当然、貸切や個室の風呂であれば、混雑を気にする必要はない。貸切風呂を無料で提供している旅館も少なくない。

⑤深夜や早朝の時間帯を狙う

人が眠っている時間帯は、当然入浴する人が少ない。温泉にこだわりがある人なら、時間をズラして入浴するのもアリだろう。いつもより早起きして温泉に入るのも、非日常を感じられて気持ちのよいものだ。ただ、酒を飲んで深夜に入浴するのは危険なので絶対にやめよう。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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