日本の4.5倍の感染者(602人)で危機警報を「警戒」から「深刻」に引き上げた韓国!
世界を震撼させている新型コロナウイルス感染は日本でも拡大する一方で、収まる気配はないが、韓国では日本よりもひどく、深刻な状態に陥っている。
日本はクルーズ船の感染者(634人)を除くと、国内感染者は23日午後5時基準で133人。一方の韓国は日本の約4.5倍の602人。死者も日本の1人に対して6人。
韓国は18日までは31人に留まっていたが、19日=20人、20日=53人、21日=100人 22日=229人、23日=169人と、3日連続で三桁の感染者を出している。このうち新興宗教団体「新天地イエス教会」関係者は50%以上の329人に達し、隣接の慶尚北道・清道のテナム病院でも111人(18.4%)が感染していたことがわかった。
地域別では新天地イエス教会がある大邱が昨日よりも117人多い326人、慶尚北道が25人増えて169人。以下、ソウル市24人(+1)、京畿道24人(+1)、慶尚南道14人(+10)、釜山市11人(+8)、光州市9人(+2)、江原道5人、大田市3人(+1)、全羅北道3人、忠清北道3人、全羅北道3人、全羅南道2人、忠清南道1人、仁川市1人、蔚山市1人、世宗市1人、武漢僑胞2人となっている。
23日午前9時の段階(556人)では年齢別では50代が最も多く141人。続いて60代が109人、20代が60代よりも僅か2人少ない107人、40代が93人、30代が62人、70代が30人、10代が8人、80代以上が6人となっている。感染者の最年少は18日に感染が確認された大邱市在住の11歳の女の子で2月5日に感染が確認された42歳の女性の娘。幸い、症状は軽症。また男女別では女性が56.5%の314人で、男性(242人)よりも多い。
集団感性が発生している大邱での最初の感染者は61歳の韓国人女性。中国への渡航歴はなく、10日に発症し、17日に入院し、18日に感染が確認された。女性は発症する前日の9日と入院前日の16日の2度、大邱南区にある「新天地イエス教会」を礼拝のため訪れていた。
死亡者は前日よりも4人増えて6人。2月19日に63歳の男性、21日に54歳の女性と41歳の男性、そして今日(23日)も57歳の男性と56歳の女性、59歳の男性の3人が亡くなっている。このうち4人は集団感染が発生している慶尚北道・大邱である。
韓国の感染症の危機警報は低い順に「関心」「注意」「警戒」「深刻」と設定されているが、韓国政府は23日、現在の「警戒」段階から最高段階の「深刻」に格上げした。文在寅大統領自らが「国を挙げて対応しなければならない」として国民に集団行事や行為は屋内だけでなく屋外でも自粛するよう呼び掛けた。また、全国の小中高校の新学期開校を1週間遅らせて3月9日にするよう通達を出した。
なお、韓国は中国からの入国を規制しておらず、来週の29日から中国人留学生が続々戻ることになっている。韓国の大学に在学している中国国籍の留学生は3万2591人いるが、このうち1万9838人が春節を機に中国に帰国していた。
23日午後4時基準で日韓を除く、アジア諸国・地域での発症状況(2月2日→2月9日→14日→19日→20日→21日→22日)は以下のとおり。
中国 17205→37198→63851人→74185→74576→75465→76936人)
(死者361→813→1380→2004→2128→2236→2442人)
シンガポール 16→33→50→81→84→85→89人
香港 13→29→50→60→65→69→70人(死者2人)
タイ 19→32→33→35→35→35→35人
台湾 10→17→18→20→24→24→26人(死者1人)
マレーシア 8→15→18→22→22→22→22人
ベトナム 6→13→16→16→16→16→16人
豪州 12→15→15→15→15→15→21人
マカオ 7→10→10→10→10→10→10人
昨日よりも豪州が6人、シンガポールが4人、台湾が2人、香港が1人増えた。豪州は9日を最後に感染者が止まっていた。タイとマレーシア、ベトナム、マカオは新たな感染者が出ていない。