「1番・捕手」が「1試合3本塁打」はおそらく史上初。そもそも、捕手の1番打者は珍しく…
7月15日の試合で、トラビス・ダーノー(タンパベイ・レイズ)は3本のホームランを打った。それについて、レイズの広報は「ベースボール・リファレンスのデータでわかる限り(1908年以降)、トラビス・ダーノーは、1番打者として1試合3本塁打を記録した最初の捕手(レギュラーシーズンでもポストシーズンでも)」とツイートした。
この日、ダーノーは「1番・捕手」として出場し、ブレイク・スネルとバッテリーを組んだ。1回表の先頭打者本塁打に続き、3回表の2打席目にもジェームズ・パクストン(ニューヨーク・ヤンキース)からソロ本塁打を打つと、2四球を挟み、9回表にアロルディス・チャップマンから逆転3ラン本塁打を記録した。
メジャーリーグ7年目のダーノーは、この試合を含め、通算391試合でスタメンマスクをかぶり、56本のホームランを打っている。ただ、「1番・捕手」は2試合目、1試合3本塁打は初めてのことだった。今シーズンは「1番・一塁」としても出場しているが、昨シーズンまで、打順1番の経験はなかった。
今シーズンの「1番・捕手」は、ダーノーだけではない。ヤズマニ・グランダル(ミルウォーキー・ブルワーズ)が10試合、ミッチ・ガーバー(ミネソタ・ツインズ)は7試合。他にも、2人が1試合ずつ、「1番・捕手」として出場している。とはいえ、捕手が1番打者として出場することは少ない。20世紀と21世紀にプレーしたジェイソン・ケンドールは、「1番・捕手」の先発出場が400試合を超えるものの、他に三桁の選手はいない。2番目に多いジョン・ジェイソでさえ、60試合に届かない。
ガーバーは4月20日の試合で、「1番・捕手」として2本のホームランを打った。ベースボール・リファレンスによると、1908年以降、1試合に複数のホームランを記録した「1番・捕手」は、ガーバーとダーノーの他に、2001年7月3日のポール・ロデュカだけだ。