熱帯低気圧が三陸沖へ北上 次の熱帯低気圧も発生か
東北の太平洋側に接近も
タイトル画像や実況天気図にあるとおり、きのう30日(金)午前9時、小笠原近海で発生した熱帯低気圧が伊豆諸島の東海上を北上しています。
今後は海水温が27度以下の海域に進むため、台風にまで発達する可能性はほとんどないものの、あす8月1日(日)午前9時には三陸沖まで北上する予想です。
熱帯低気圧の北上とともに北海道の太平洋側には前線が発生する見込みで、この前線付近を中心に雨雲が広がり、東寄りの風もやや強まりそうです。
北日本の太平洋側は荒天注意、九州は大雨に警戒か
あす8月1日(日)午前9時の雨や風の予想をみると、三陸沖に熱帯低気圧に伴う風の渦巻きがあって、その北側に前線の雨雲が広がっています。
熱帯低気圧本体の雨雲や前線の雨雲が広がる東北や北海道の太平洋側では、雨脚や風の強まる所もありそうですから、ご注意下さい。
また九州にもまとまった雨雲が広がっていますが、これは今週初め大陸に上陸した台風6号の残骸の湿った空気が東へ移動して、雨雲を活発化させるもの。
コンピュータの計算では、九州北部であすにかけて最大100ミリ~150ミリ程度の大雨を予想していますので、雨の降り方に警戒が必要です。
さらにあすの午後になると、本州の至る所で再び雷雲がわきたつ心配があります。天気の急変にもご注意下さい。
次の熱帯低気圧も発生か?
あさって2日(月)午前9時になると、新たな熱帯低気圧が小笠原近海で発生する予想です。
その後北西方向へ進むため、関東から九州の太平洋側にかけて近付いてきそうですが、まだどこを指向するのか、どれくらい発達するか、あるいは弱まってしまうのかなど、勢力や進行方向などの予想は、計算がバラバラな状況です。
ただ熱帯低気圧として接近してくれば、また一段と不安定な天気を助長する可能性もありますので、発生後の動きには要注意です。