「あなたの居場所」あります。三宮に自由な空間出現!いつでも誰でも気軽にどうぞ【神戸市・三宮プラッツ】
三宮の中心地、そこに不思議な「まちなかオアシス」があります。最近、いろんな人が集まってきているというその空間の名前は「三宮プラッツ」。
阪急三宮駅の西口をまっすぐ南下し、センター街を抜けた場所にあるその場所、皆さんも既に見たことがあるのではないでしょうか。
ここでは、いつも誰かが何かをやっているような雰囲気があります。だけど、イベントスペースかと思いきや実はそれだけではありません。ここは誰でも自由に使っていい場所なんだとか。驚きですよね、知ってました?
例えば、階段は座りやすいように大きなデッキチェアのようになっていたり、下まで降りると木のテーブルや椅子もあり、どこかで買ってきたものを飲食したりもできます。
そしてそれ以外にも、ダンスの練習をしたり、読書をしたり、私的に自由に使える公園のような空間なのだそう。イベントは内容等を要相談ですが、何と利用料が無料なんです。
この日は大きなイベント「よりみちフェスタ」が開かれていました。ミュージシャンは神戸以外にも京都や山形からの参加者もあり、思わぬ出会いが楽しめそう。
飲食の出店も4店舗、ブリトー(※)やビリヤニ専門店など個性的なお店が揃っていました。神戸発信のフォークシンガー「作人(さくと)」さん、彼はこの日のイベント主催者でもあり、そのご縁で繋がる出演・出店者の皆さんなのだとか。
作人さんには、地元神戸でストリート的なものをもっと盛り上げていきたい、クオリティーの高いミュージシャンの演奏を投げ銭で聴ける海外のような文化を広めていきたいという思いがあるそうです。
「よりみちフェスタ」は、神戸周遊フェスのプレイベントとして月一開催を目指しているそうなので、ぜひ「三宮プラッツ」のSNSから要チェックですよ。
「三宮プラッツ」は、実は「道路」なんです。道路で音楽演奏とかイベントとか、勝手にやるのはダメなんじゃないの?って思いますよね。そう、実際は禁止されています。
ですが、神戸市が最近取り組んでいる動きがあるのです。それは「道路としてある場所を、人が賑わう公共空間へ転換していく」というもの。
もちろん、道路としての機能を守った上でのことで実験を繰り返している段階なのだとか。ここ「三宮プラッツ」や「さんきた広場」での最近のイベント実施などもそうです。
「公共空間を、人中心の、より生きた空間へ。」神戸市は、ウォーカブルな街づくりに向かっていると言います。
姫路や大阪でも同じように取り組みが始まっているそうですが、オリジナリティーは大切ですよね。どうやって神戸らしさを出すかはこれからにかかっています。
「(観光などで)建物ありきの地方もあるけど、神戸は人ありきの場所であれたら。人がいないと何も始まらない。神戸を『歩いて巡る楽しさ』があちこちにあって、そのひとつの空間として存在したい」…三宮プラッツはそこを目指しているのだとか。
イベントの日も、何もない日も、どんな日でも自由に楽しめる場所「三宮プラッツ」。探し求めていたあなたの居場所が、ここにありますよ。