【さいたま市】うらわ美術館で「ミュシャ グラフィック・バラエティ」開催中。人気作品を500点以上展示
アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)といえば、日本でもとても人気がある、チェコ出身のイラストレーター/画家です。19世紀末に流行した、「アール・ヌーヴォー」と呼ばれる花や植物・曲線などを使ったエレガントな様式に分類され、2017年に国立新美術館でミュシャの代表作「スラブ叙事詩」全20作品が来日したときには、美術館に長蛇の列ができたこともニュースになるほどでした。
*「スラブ叙事詩」は記事末尾に載せておきます
さて、そんなミュシャ(実はチェコ読みだと「ムハ」のほうが近い)の企画展「ミュシャ グラフィック・バラエティ」が、浦和のロイヤルパインズホテルと同じ建物内にある、うらわ美術館のギャラリーABCにて開催されています。今回は「スラブ叙事詩」のような巨大な作品ではなく、誰もが一度は見かけたことのあるような商業ポスターや本、雑誌、ポストカードに切手など、人々の生活に近しいグラフィック・デザインをはじめ、ミュシャ様式の教科書ともいうべき図案集「装飾資料集」全ページの公開を含む約550点の作品が展示されるなど、初心者から愛好家まで、ミュシャを楽しむにはうってつけの内容となっています。
個人的にですがチェコで何度かお仕事をさせてもらっていて、その中でミュシャ展を見る機会があり、圧倒されつつも不思議な身近さ・親近感を覚えました。作品により様々な印象を受けるのがミュシャという作家の面白いところだなと感じますね。とても100年前のデザインとは思えないところも不思議です。
実際、さいたま市でミュシャの企画がされるのはけっこうレアな気がしますので、こちら、ぜひ会場を訪れてみてください。
開催情報(うらわ美術館より)
浦和美術館
埼玉県さいたま市浦和区仲町2-5-1 浦和センチュリーシティビル3F(ロイヤルパインズホテルと同じ建物内)
048-827-3215
会期:令和3年4月17日(土曜日)~6月20日(日曜日)
休館日:月曜日(ただし5月3日は開館)、5月6日
開館時間:午前10時から 午後5時(金・土は午後8時)まで
(ギャラリーへの入場は閉館の30分前まで)
会場:うらわ美術館 ギャラリーABC
観覧料:一般620円(490円)、大高生410円(320円)、中小生200円(160円)
*( )内は20名以上の団体料金
*障害者手帳をお持ちの方および付添いの方1名は半額
*観覧済の有料観覧券のご提示により、「リピーター割引」として団体料金で観覧できます(観覧日から1年以内、1名様、1回限り有効)
主催:うらわ美術館
後援:チェコ共和国大使館、チェコセンター東京
展示協力:堺 アルフォンス・ミュシャ館、OZAWAコレクション、OGATAコレクション
企画協力:株式会社文化企画
https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/exhibition/whatson/exhibition/p076730.html
参考
スラブ叙事詩は以下のような巨大な作品です。どこかで機会があればぜひご覧いただければと思います!