韓国が困る イランの”ドタバタ予選突破” 最終予選で「日韓同組」の可能性も
16日で全日程を終えたカタールW杯のアジア2次予選。
A組からH組まで分かれた戦いの末、9月2日に開始予定の最終予選進出を果たしたのは以下の国々だ。
シリア オーストラリア イラン サウジアラビア 日本 UAE 韓国 中国 オマーン イラク ベトナム レバノン
(各組2位のうち成績上位5カ国が最終予選進出)
韓国メディア「SPOTV NEWS」が注目したのは、C組の結果だった。
6月に入るまで、イラク、バーレーンに敗れ3位につけていた。一部ではまさかの敗退危機までも報じられた。
しかし6月に行われた対戦では…
バーレーン 3-0
カンボジア 10-0
そして最終節でイラクに1-0で勝つ猛ラッシュ。
なかでも最後のイラク戦での結果は「劇的」だった。イランはこの勝利により最終予選進出と1位突破を同時に決めたのだ。
すると、6カ国ずつ2組に分かれて戦う最終予選でのシード分けにも大変動が起きた。
シード配分は6月時点でのFIFAランキングにより決定する。韓国ではこの点も気にかけていたのか、大韓サッカー協会がAFCに対して「5月時点のランキングで決めるのか、6月か」と確認したが、AFC側から「6月」と返答があったという。16日に「聯合ニュース」が報じた。
つまり、韓国の立場からいうと、イランがいなければ…
日本28位
韓国39位
で、トップシードを与えられたが、ここに「イラン31位」が入ってきたのだ。
日本28位
イラン31位
この2国がトップシードに。韓国はオーストラリアともに第2シードに回ることになった。
結果、韓国は最終予選では日本とイランのいずれかと対戦することになったのだ。
この話題は韓国でも大いに関心があるようで、16日昼の国内最大のポータルサイト「NAVER」での昼の時間帯の「よく読まれているニュース」の1位となった。
韓国はブラジルW杯最終予選では得失点差1の差で本大会進出を決め、続くロシアW杯では最終戦(対ウズベキスタン)をなんとかスコアレスドローで耐えしのぎ辛くも2位で進出を決めた経緯がある。もともとアジアサッカーへの関心は日本より全般的に高いが、近年は最終予選に苦しんでいるがゆえ、関心も高まったか。
前回大会でも今回と同じくFIFAランキングによるトップシード振り分けの関係で日韓が居合わせる可能性があった。このときは、チョン・モンギュ大韓サッカー協会会長自ら「日本を歓迎する」と言っていたが、さて今回はどうなるだろうか。イランとて韓国には苦手があり、これまでのA代表の対戦成績は31試合で9勝9分13敗と負け越している。
最終予選のファイナルドローは7月1日に行われ、9月2日に2022年3月までの戦いが始まる予定だ。